ダラス (原子力潜水艦)
ダラス(USS Dallas, SSN-700)は、アメリカ海軍のロサンゼルス級原子力潜水艦の13番艦。艦名はテキサス州ダラスに因んで命名された。その名を持つ艦としては3隻目。ただしダラスという名の艦はデモイン級重巡洋艦で2回(CA-140とCA-150)の建造が予定されたが、いずれも完成しなかった。先に完成していたクレムソン級駆逐艦ダラス(DD-199)は人名にちなみ、重巡に名を譲ることを想定してフルネームのアレクサンダー・ダラスに改名している。 艦歴ダラスは、1973年10月31日にコネチカット州グロトンのジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート社に建造発注され、1976年10月9日に起工した。1979年4月28日にウィリアム・P・クレメンツ・ジュニア夫人によって命名・進水し、1981年7月18日に艦長ドナルド・R・フェリアー大佐の指揮下就役する。ダラスは、ロサンゼルス級原子力潜水艦において火器管制システムとソナー・システムが全てデジタル制御された最初の艦であった。 就役後、ダラスはコネチカット州ニューロンドンで第12潜水艦開発戦隊に配属され、多くの調査および研究開発プロジェクトに参加した。1988年9月以来、ダラスはニューロンドンの第2潜水戦隊に所属する。同戦隊への配属期間にダラスは最初の近代化オーバーホールが行われ、様々な海外配備を完了した。 ダラスは、ニューハンプシャー州ポーツマスで燃料交換オーバーホールを完了した。オーバーホールの一環としてドライデッキ・シェルターが装着された。シェルターはセイル後方に装着され、小型潜水艇(Swimmer Delivery Vehicle, SDV)の運用が可能となった。 ダラスは、インド洋での1度の配備、地中海での4度の配備、ペルシャ湾での2度の配備および北大西洋での7度の配備を完了した。 1981年8月27日、ダラスはバハマのアンドロス島にある大西洋潜水試験評価センターに近づく際に座礁し、下部方向蛇を損傷した。数時間後に離礁し、ダラスは修理のためニューロンドンに帰還した。2017年5月、退役した。 賞ダラスは、2度の部隊勲功章、2度の海軍殊勲部隊章および1986年・1991年・1992年・1993年・1999年・2000年にBattle E戦闘効率賞を受賞した。また、1993年には全艦隊での最優秀艦としてバッテンベルク・カップにノミネートされ、1999年にはEngineering "E"とMedical "M"を受賞した。 関連項目外部リンク |
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