ダッソー ファルコン 7Xファルコン 7X ダッソー ファルコン 7X (Dassault Falcon 7X)は、フランスのダッソー・アビアシオンが生産・販売している大型・長距離のビジネスジェット。ダッソー ファルコンシリーズのフラッグシップ機であり、2005年のパリ航空ショーで最初に公開された。 開発ファルコン7Xは、現在までに165機以上を受注している[1]。2007年4月27日に連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)の双方から型式証明を受けており[2]、最初の機体であるMSN05は、2007年6月15日に運用を開始した[1]。 2001年の時点で、ファルコン7Xの価格はおよそ3千5百万ドルであり、長距離・大型キャビンで競合するガルフストリーム G550やボンバルディア グローバル・エクスプレスに比べて、およそ1千万ドル安かった[3]。2008年時点での価格はおよそ5千万ドルである[4]。 設計ファルコン7Xは、初の完全なフライ・バイ・ワイヤによるビジネスジェットであり[5]、サイドスティック方式の操縦桿を採用している。アビオニクスにはハネウェルによる「拡張アビオニクスシステム(Enhanced Avionics System, EASy)」であるPrimus EPICを装備しており、これはファルコン900EXや、後のファルコン2000EX EASyで使用されたものである。 機体は胴体と主翼が延長されているが、キャビンの断面はファルコン 900LXやファルコン 2000S/LXSと共通している。パリから東京までノンストップで飛行できる優れた航続距離に加えてノイズレベルも低く、同クラス機に比べて20%多くの飛行場で運用できる[6]。 コンピュータ支援設計を広く活用したことでも特筆すべきである。ダッソー・システムズのCATIAと商品ライフサイクルマネジメント製品が使用され、メーカーは「仮想プラットフォームで完全に設計された最初の航空機」であると主張している[7]。 S字ダクトの中央エンジンを有することも珍しい。現在生産されている3発ジェット機は、本機とファルコン900の2種類だけである。また、ファルコンシリーズとして初めてウィングレットを装備した。 仕様 (ファルコン7X)
関連項目参照
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