セイント・ヴィンセント
アニー・エリン・クラーク(英: Annie Erin Clark、1982年9月28日 - )は、セイント・ヴィンセント(英: St. Vincent)名義で活動するアメリカの女性シンガーソングライター。ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動。 バークリー音楽院を中退後、ポリフォニック・スプリーやスフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバーとして活動。2006年にアルバム『マリー・ミー』でソロデビュー。2作目のアルバム『アクター』(2009年)はアーティストからの支持を集め話題となる。3作目『ストレンジ・マーシー』(2011年)は批評家から高く評価され、国際的に知られるようになる。4作目『セイント・ヴィンセント』(2014年)は絶賛されグラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバムを受賞する。5作目『マスセダクション』(2017年)も前作に続き高く評価され、グラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバムにノミネート、最優秀録音パッケージを受賞、収録曲「マスセダクション」は最優秀ロック・ソングを受賞した。6作目『Daddy's Home』(2021)で再びグラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバムを受賞した。 来歴![]() 1982年9月28日、アメリカ・オクラホマで9人兄妹の大家族の5番目に生まれる[1]。テキサス州ダラスで育った彼女は12歳でギターを始め、彼女のおじのバンドであるタック&パティのツアー・マネージャーとして働いた[2]。その後バークリー音楽院に入学も3年で中退し、ポリフォニック・スプリーのパートタイム・メンバー、グレン・ブランカのギター・オーケストラのメンバー、そしてスフィアン・スティーヴンスのツアー・メンバーとして活動する[3]。 2006年、ベガーズ・バンケット・レコードとソロ・アーティスト「セイント・ヴィンセント」として契約を結ぶ[4]。彼女は詩人ディラン・トマスの大ファンで、彼が亡くなった場所であるSaint Vincent Catholic Medical Centerから名前を取った[5]。翌2007年、1stアルバム『マリー・ミー』をリリース。 2009年、2ndアルバム『アクター』を発表。ベガーズ・バンケットが4ADに吸収されたため、同レーベルからのリリースとなった。ベックをはじめグリズリー・ベアやアーケイド・ファイアがファンを公言するなど、アーティストからの支持も集めた。 2011年、3rdアルバム『ストレンジ・マーシー』をリリース。このアルバムは彼女が打ち出してきたアーティスティックでひねりのきいたサウンドを、より耳馴染みの良い音世界へと発展させたポップでハイセンスなもので、海外メディアのアルバム・レビューでは軒並み高得点をたたき出した[6]。シングル「Cruel」を筆頭にアンダーグラウンドヒットを重ね、Billboard 200チャートで19位になるなど大躍進を遂げる。各音楽メディアが発表した年間ベストリストでは、NMEで7位、Q誌で8位、ピッチフォークで11位になるなど、キャリア史上最高の評価を得た。 2012年、デヴィッド・バーンとの共作となるアルバム『ラヴ・ディス・ジャイアント』をリリース。 2014年、4thアルバムにしてセルフ・タイトル作となる『セイント・ヴィンセント』をリリース。本作は4ADを離れてリパブリック・レコード傘下のロマ・ヴィスタ・レコーディングスと契約してから最初のアルバムとなる。アメリカでは発売初週に2万9000枚を売り上げてBillboard 200チャートで12位にランクインした[7]。 2017年10月、5作目のアルバム『Masseduction』(マスセダクション)をリリース。第61回グラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバムにノミネート、最優秀録音パッケージを受賞、収録曲「Masseduction」は最優秀ロック・ソング賞を受賞した。 2021年5月14日、6作目のアルバム『Daddy's Home』(ダディーズ・ホーム)をリリース[8]。 人物![]() 2015年、イギリスの女性モデルカーラ・デルヴィーニュとの交際が報じられた[9]が、2016年には破局している。 その後、新恋人として女優のクリステン・スチュワートとの交際が噂された。[10] ツアーメンバー→詳細は英語版「en:St. Vincent (musician)#Live band」を参照
ディスコグラフィ→詳細は英語版「en:St. Vincent discography」を参照
アルバム
EP
受賞歴→詳細は英語版「en:St. Vincent (musician)#Awards and nominations」を参照
日本公演
脚注
外部リンク |
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