『スーパーチャイニーズワールド』は、1991年12月28日に日本のカルチャーブレーンから発売されたスーパーファミコン用アクションロールプレイングゲーム。北米では『Super Ninja Boy』のタイトルで発売された。
同社の『スーパーチャイニーズシリーズ』の第4作目であり、『スーパーチャイニーズワールドシリーズ』の第一作目となる。主人公であるジャックおよびリュウを操作し、チャイニーズワールドの平和を維持するために戦う事を目的としている。システム上ではファミリーコンピュータ用ソフト『スーパーチャイニーズ3』(1991年)と同じだが、ハードの変更によりグラフィックや演出などが強化された他、前作までにおけるエンカウント率の高さが解消された。
開発はカルチャーブレーンが行い、プロデューサーおよびディレクターは『スーパーチャイニーズ3』を手掛けた阿迦手観屋夢之助、音楽はファミリーコンピュータ用ソフト『アラビアンドリーム シェラザード』(1987年)を手掛けた沢彰記が担当している。
ストーリー
ある日、宇宙平和使節団のDr.パキンがチャイニーズランドにやってきた。
登場キャラクター
主要キャラクター
- ジャック
- 1Pキャラクター。『スーパーチャイニーズ3』と同様に衣装が忍者風になっている。
- リュウ
- 2Pキャラクター。
- 珍の始皇帝
- チャイニーズランドの君主。
- ボク珍殿下
- チャイニーズランドの帝都ヨウカンの皇子。
その他キャラクター
- ノセタラダマス
- ヨーカンの都の南にある家に住んでいる予言者。
- 元涯
- 『飛龍の拳』シリーズにも登場している、テンカイモンにある少林寺の館主。
- 龍飛
- 『飛龍の拳』シリーズの主人公。ストーリー後半ではジャック達と対決する。
- ハヤト、ミンミン、ワイラー、昇龍
- 『飛龍の拳』シリーズに登場する龍戦士達。テンカイモンで修業をしている。
- エドコーモン
- オーエドシティに住む、時代劇のドラマに出る事が夢な老人。
- タマ姫
- エドコーモンの息子、タマ殿下がグレートヤン鬼によって女性化した姿。
- ジュリエット姫
- フェアリーランドの妖精王の娘。ヘルビレッジのロミオ王とサターン計画を進めていたが、妖精王により反対されている。
- 妖精王
- フェアリーランドの王。ロミオ王の変貌ぶりを理由にサターン計画に反対し、シェーキスピアの塔に立てこもっている。
- ボヨヨン人魚姫
- ヘルビレッジへ行く途中にある洞窟に住んでおり、勝負して勝つと幻惑の術を伝授する。
- カシム
- 『アラビアンドリーム シェラザード』の主人公。
- ロミオ王
- ヘルビレッジの王。テッキーン将軍に捕まっていた。
- ラーマ王子
- アステーカの王子。自己紹介時に自分の名前と「ラーママーガリン」をかけたギャグを飛ばす。
- タラリーマン
- アステーカの近くに住む賢者。
- タマランチ会長
- ウルベータウンの住民で、ジャックとリュウを運動会が開催できない原因として嫌っている。
ギンガ軍団
- Dr.ピキン
- 『スーパーチャイニーズ3』(1991年)、『スーパーチャイニーズランド2』(1991年)にも登場した悪役で、ギンガ超闘士驀進隊を率いる今作品の最終ボス。宇宙平和使節団の代表・Dr.パキンに変装していた。
- グレートヤン鬼
- オーエドシティ近くのフジヤマ火山にいる、オーエドシティの男性を女性化した犯人。
- テッキーン将軍
- ロミオ王に化け、サターン計画でおならを送ろうとしていた。
- ムネヤケ将軍
- 鮫の外見をしている。ナーギをよみがえらせた張本人。
- スポコーン将軍
- ジャックとリュウの偽物を使い、ウルベータウンを滅茶苦茶にした犯人。
- ギンガラマオー
- ギンガ軍団の大元帥。この作品ではジャック達とは戦わずにパンドラの箱と7つのオーラボールを奪い、そのまま去って行った。
移植版
No.
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タイトル
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発売日
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対応機種
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開発元
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発売元
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メディア
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型式
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備考
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Ref.
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1
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スーパーチャイニーズワールド
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201410012014年10月1日
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Wii U
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カルチャー ブレーン
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カルチャー ブレーンエクセル
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ダウンロード (バーチャルコンソール)
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[2]
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スタッフ
- ディレクター:阿迦手観屋夢之助
- シナリオ:さとうけんたろう
- シナリオアシスタント:あけみねまさみ
- プログラム:たちばなあきら
- アシスタントプログラム:なんばらゆずる、きたじょうかずや
- グラフィック・デザイン:ひだかたくみ
- キャラクター・デザイン:しいなつかさ、かわはらひとみ、ましばけいこ
- 音楽:みやびえいじ(沢彰記)
- 効果音:いぬいまさむね
- サウンド・プログラム:DAVID E やまもと
- プロデュース:阿迦手観屋夢之助
評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計20点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.88点(満30点)となっている[1]。この得点はスーパーファミコン全ソフトの中で82位(323本中、1993年時点)となっている[1]。
項目
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キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
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総合
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得点
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4.08 |
3.56 |
3.66 |
3.60 |
3.40 |
3.58
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21.88
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脚注
参考文献
- スーパーファミコン必勝法スペシャル スーパーチャイニーズワールド
外部リンク