スリヴェン州
スリヴェン州(スリヴェンしゅう、ブルガリア語: Област Сливен, ラテン文字転写: Oblast Sliven、トルコ語: İslimiye ili)は、ブルガリア南東部に位置する州。 基礎自治体歴史この地にはトラキア人、ローマ人、古代ギリシャ人、スラヴ人などが住んだ。ローマ帝国の最初の集落トゥイダ(Tuida)は紀元前3世紀にこの地方に設置され、交易拠点となった。スリヴェンの街は1153年にアラブの交易商イドリースィーによって建立された。 住民州の人口はおよそ13万人で、2001年の調査によるとその11.2%がロマである。これは、ブルガリアの州としては最も高いロマ人口比率である。 自然スリヴェンは大山塊シニテ・カムニ(Сините Камъни、Sinite Kamyni、英訳:The Blue Rocks)のふもとに位置し、ミネラル泉源に非常に近い。スリヴェンはきれいな空気ときれいな水、暖かい冬と涼しい夏の街として知られている。 シニテ・カムニ国立自然公園スリヴェン州にはシニテ・カムニ国立自然公園がある。同地にはハルカタ(Харката、Halkata)と呼ばれ、伝説によると魔力を持つというアーチ状の奇岩がそびえ立ち、この地方のシンボルとなっている。この地には他にも数々の奇抜な自然の造形が見られるズメヴィ・ドゥプキ洞窟(Змееви Дупки、Zmeevi dupki)などもある。また太古の海岸が進化した森林もある。 自然公園のなかには多様な動植物相が見られ、1000種を超える植物、235種の無脊椎動物、8種の魚類、9種の両生類、9種の爬虫類、165種の鳥類、34種の哺乳類が生息している。 急峻な傾斜地が連なる山塊の標高は290メートルから1181メートルであり、ボラ(bora)と呼ばれる北・北北西からの風はこの地方に典型的なものである。自然公園には多くの川が流れ、多くの急流、淵、滝などの地形を形成している。 脚注外部リンク |
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