スターリングラード (アルバム)
『スターリングラード』(Stalingrad)は、ドイツのヘヴィメタルバンド・アクセプトが2012年に発表した13作目のスタジオ・アルバム。マーク・トーニロ加入後としては2作目のアルバムに当たる。 背景前作『ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ』(2010年)をプロデュースしたアンディ・スニープが再び起用された。ウルフ・ホフマンは「アクセプトとアンディ・スニープには完璧な相乗作用がある。それは『ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ』でも明らかだし、俺達はその方向性を続けることにワクワクしているのさ」とコメントしている[14]。 タイトル曲「スターリングラード」は第二次世界大戦中の1942年から1943年に繰り広げられたスターリングラード攻防戦、「ヘルファイア」は第二次世界大戦におけるドレスデン爆撃、「レヴォリューション」はアメリカの抗議運動「ウォール街を占拠せよ」を題材としている[15]。また、「ネヴァー・フォーゲット」は、トッド・ビーマーなどユナイテッド航空93便テロ事件において勇気を示した人々や、アメリカ同時多発テロ事件の犠牲者・被害者に捧げられた[16]。「ザ・ガレー」におけるナレーションは、ラドヤード・キップリングの詩「Song of the Galley Slaves」から引用されている[16]。 リリース2012年3月、本作のリリースに先駆けてタイトル曲「スターリングラード」がニュークリア・ブラストを通じて無料配信され[14]、アルバムは4月6日に発売された。ドイツでは通常盤CDが10曲入りで[17]、DVDの付属したデラックス・エディション盤は「ネヴァー・フォーゲット」がボーナス・トラックとして追加され11曲入りとなった[18]。日本では通常盤/デラックス・エディション盤共に「ネヴァー・フォーゲット」が収録された。また、バンドはリリースと同日の4月6日にヨーロッパ・ツアーを開始した[19]。 反響・評価ドイツのアルバム・チャートでは6位に達し、前作『ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ』に引き続きトップ10入りを果たした[4]。アメリカのBillboard 200では81位に達し、『メタル・ハート』(1985年)以来27年振りのトップ100入りを果たした[13]。また、『ビルボード』のハード・ロック・アルバム・チャートでは7位、インディペンデント・アルバム・チャートでは13位、ロック・アルバム・チャートでは29位を記録している[13]。 James Christopher Mongerはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「アクセプトの21世紀ヴァージョンの核となる部分は'80年代初期と変わらず、ダークで美しいメロディ、戦争の描写、重苦しくもパワフルな軍隊の如きボーカルといった飾り気のない常套手段を用いているが、それが現在でも見事に機能していることに驚かされる」と評している[20]。また、Scott AlisogluはBlabbermouth.netのレビューで10点満点中8点を付け「ヘヴィメタルの黄金時代に深く愛され、影響力のあったバンドが今世紀になって『ブラッド・オブ・ザ・ネイションズ』や『スターリングラード』のようなアルバムをリリースするのは、本当に素晴らしいことだ」と評している[21]。 収録曲10.はボーナス・トラック。
デラックス・エディション盤ボーナスDVDライヴ・アット・バング・ユア・ヘッド2011
ライヴ・アット・マスターズ・オブ・ロック2010
ヴィデオ・クリップ
参加ミュージシャン脚注
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