スウェプトオーヴァーボード
スウェプトオーヴァーボード(欧字名:Swept Overboard、1997年2月6日 - 2017年11月1日)は、アメリカ合衆国で生産された競走馬、種牡馬である。 競走馬時代1999年(2歳)、トレーニングセールにおいて上場馬最高タイムを出して注目され、デビュー2戦目で初勝利。2000年(3歳)、サンミゲルステークス (G3) を制し重賞初勝利を挙げた。 2001年(4歳)、サンタアニタ競馬場で行われたエンシェントタイトルブリーダーズカップハンデキャップ (G1) を当時のレコードタイムを上回る1分7秒67で優勝[1]、G1初勝利を挙げた。その後ターフエクスプレスハンデ (G3) も制した。 2002年(5歳)、西海岸から東海岸へ遠征し、メトロポリタンハンデキャップ (G1) を当時のレコードタイムを上回る1分33秒34で勝利した[1]。この年のブリーダーズカップ・スプリントで8着となったのを最後に競走馬引退となった。 芝ダート両方の重賞を勝利しており、出走した20戦のうち着外は4回と成績が安定していることがセールスポイントであった[1]。 種牡馬時代2003年(6歳)、父エンドスウィープが2002年に死亡し、当時日本に後継種牡馬がいなかった影響もあり日本に輸入され社台スタリオンステーションで繋養されることになった。初年度は103頭に種付けを行った。 2006年、この年の種付料は受胎確認後150万円の条件に設定された。6月22日に札幌競馬場で行われたフレッシュチャレンジをヒデサンジュニアが制し、産駒が地方競馬、中央競馬を通じた初勝利を挙げ、7月9日に福島競馬場で行われた2歳新馬戦をマイネルサニベルが制し、産駒が中央競馬初勝利を挙げた。 2007年、この年の種付けシーズン後の12月10日にブリーダーズ・スタリオン・ステーションへ移動した。2008年の種付料は50万円となっていたが、繁殖成績の上昇に伴い徐々に引き上げられ、2016年は受胎確認後80万円である。2017年11月1日、繋養先のブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて病気により死亡した。20歳没[2]。 栗山求によると、神経質な気性で、短距離の芝ダートを得意とする仔が多いとしている[1]。幅広い条件で活躍馬を出しており、JRAの平地重賞において最短距離となる1000mのレース(アイビスサマーダッシュ)を制した産駒と最長距離である3600mのレース(ステイヤーズステークス)を制した産駒とをともに輩出した種牡馬は、本馬が初である。 年度別種牡馬成績(中央+地方)
主な産駒グレード制重賞優勝馬太字はGI級競走、競走名の前の国旗は開催国 (日本以外の場合に明記)
地方重賞優勝馬
母の父としての主な産駒グレード制重賞優勝馬地方重賞優勝馬
血統表
脚注
参考文献
外部リンク
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