ジョーブ・サミュエル・パトリック・ベリンガム(Jobe Samuel Patrick Bellingham, 2005年9月23日 - )は、イングランドのウェスト・ミッドランズ州スタウアブリッジ(英語版)出身のプロサッカー選手。EFLチャンピオンシップのサンダーランドAFC所属。ポジションはミッドフィールダーまたはフォワード。兄は同じくプロサッカー選手のジュード・ベリンガム。
経歴
生い立ち・ユース
2005年9月23日にウェスト・ミッドランズ州スタウアブリッジ(英語版)で生まれる[1]。父のマーク(英語版)は警察官として働きながら、ノンプロのサッカーリーグで活躍していた[2]。
兄のジュードと共に早くからバーミンガム・シティFCのユースアカデミーでプレーした[3]。
バーミンガム・シティFC
2021-22シーズン、15歳と321日でEFLカップ初戦のコルチェスター・ユナイテッドFC戦でベンチ入りしたが、出場はなかった[4]。仮に出場していれば、ジュードの保持する同クラブ史上最年少でのトップチームデビュー記録を更新していた。その後、当時ジュードが所属していたボルシア・ドルトムントがジョーブにも関心を寄せているという噂が流れた[5]。同シーズンはU-18プレミアリーグで9試合に出場して4得点を記録し、プレミアリーグ2ではU-23チームで4試合に出場した[6]。
11月にはEFLチャンピオンシップのコヴェントリー・シティFC戦で再びベンチ入りしたが、怪我の多さが理由でまたしても出場はなく、試合後に監督のリー・ボウヤーはファンに向けて「兄の影響でジョーブを過大評価すべきではない」と主張した[7]。その後、FAカップのプリマス・アーガイルFC戦の後半に途中出場してプロデビューを果たした[8]。1週間後のプレストン・ノースエンドFC戦にてEFLチャンピオンシップの試合に初出場した[9]。
2022年7月、バーミンガムから奨学金を受け取ること、18歳の誕生日を迎えた際にプロ契約を結ぶことに合意した[10]。
2022-23シーズンは徐々に出場機会を増やしていったが、ハンニバル・メイブリなど有望な選手が多く在籍していたこともあり、先発出場の機会には恵まれなかった[11]。2023年1月に腹筋を痛めて3ヶ月間離脱し、リハビリ中に身長の伸びに合わせてフィジカルを強化した[12]。その後復帰し、4月10日のストーク・シティFC戦ではアディショナルタイムにボレーシュートを放つも、惜しくもブロックされた[13]。数日後のミルウォールFC戦で初先発出場し、監督のジョン・ユースタス(英語版)からはプレーの成熟を評価された[14]。このシーズンは22試合に出場した。
サンダーランドAFC
2023年6月14日に非公開の金額でサンダーランドAFCへ完全移籍した[15]。
2023-24シーズン、2023年8月6日のイプスウィッチ・タウンFC戦で移籍後初出場し、19日のロザラム・ユナイテッドFC戦ではプロ初を含む2得点を記録した[16]。11月11日には古巣であるバーミンガムを相手に先制点を記録した[17]。
代表歴
イングランドに加え、父方の祖父母の家系によりアイルランドの代表資格を持つ[18]。
2021年6月にU-16イングランド代表に初選出され、その後も世代別の同国代表でプレーしている。
脚注
- ^ “Jobe Bellingham” (英語). worldfootball.net. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Team, The Non-League Football Paper (2016年9月22日). “700-up! Legendary striker Mark Bellingham on reaching the amazing milestone” (英語). The Non-League Football Paper. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Fisher, Ben (2020年2月20日). “Why Jude Bellingham is already on the radar of football's powerhouses” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/football/football-league-blog/2020/feb/20/jude-bellingham-on-the-radar-of-footballs-powerhouses-birmingham-city-midfielder-aged-16 2024年2月3日閲覧。
- ^ Chapman, Joseph (2021年8月10日). “Lee Bowyer makes 11 Blues changes as Jobe Bellingham makes squad” (英語). Birmingham Live. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Hughes, Steven (2021年11月4日). “Borussia Dortmund hope familiar face can convince Bellingham to stay” (英語). TEAMtalk. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “England - J. Bellingham - Profile with news, career statistics and history - Soccerway”. uk.soccerway.com. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Dick, Brian (2021年11月24日). “Lee Bowyer issues Jobe Bellingham warning after Blues call-up” (英語). Birmingham Live. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “Bellingham impresses on Blues debut” (英語). BBC Sport. https://www.bbc.com/sport/football/59925191 2024年2月3日閲覧。
- ^ “Hogan earns Blues late draw at Preston” (英語). BBC Sport. https://www.bbc.com/sport/football/59918634 2024年2月3日閲覧。
- ^ Dick, Brian (2022年7月16日). “Birmingham City announce deal for 16-year-old Jobe Bellingham” (英語). Birmingham Live. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Dick, Brian (2022年12月9日). “Birmingham City boss John Eustace makes Jobe Bellingham plea” (英語). Birmingham Live. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Hewitt, Matty (2023年6月1日). “Jobe Bellingham set for 'Premier League future' and Sunderland pathway” (英語). Chronicle Live. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “Blues and Stoke play out mid-table goalless draw” (英語). BBC Sport. https://www.bbc.com/sport/football/65159319 2024年2月3日閲覧。
- ^ Dicken, Alex (2023年4月19日). “Jobe Bellingham comes of age and Birmingham City have blueprint to follow” (英語). Birmingham Live. 2024年2月3日閲覧。
- ^ Smith, Phil (14 June 2023). “Jobe Bellingham explains why he chose Sunderland as club land second summer signing”. Sunderland Echo. https://www.sunderlandecho.com/sport/football/sunderland-afc/jobe-bellingham-explains-why-he-chose-sunderland-as-club-land-second-summer-signing-4182993 2024年2月3日閲覧。
- ^ “Sunderland 2-1 Rotherham United: Jobe Bellingham double sinks Millers”. BBC Sport (19 August 2023). 2024年2月3日閲覧。
- ^ “Sunderland 3-1 Birmingham: Jobe Bellingham on target as Rooney's Blues beaten again”. BBC Sport (11 November 2023). 2024年2月3日閲覧。
- ^ O'Halloran, Rob (20 November 2022). “Every Irish-qualified football player at the 2022 World Cup”. Extra.ie. 9 December 2022閲覧。
外部リンク