ジャック・ライアン (テレビドラマ)
『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』( - シーアイエーぶんせきかん - 、英語: Tom Clancy's Jack Ryan)は、アメリカ合衆国の連続ドラマ番組。トム・クランシーによるジャック・ライアンの小説シリーズからの登場人物を基にしており、設定を現代に置きかえたカールトン・キューズおよびグラハム・ローランド創作によるオリジナルストーリーである[1][2]。別題では単に『ジャック・ライアン』(英: Jack Ryan)とも。 定額制動画配信サービス「Amazon Prime Video」にて配信されているウェブシリーズ。2018年8月31日全話一挙配信のシーズン1全8話から始まり、全6話のファイナル・シーズンが2023年6月30日から2023年7月14日にかけて配信され完結した。 概要シリーズはカールトン・キューズとグラハム・ローランドによって創作された。2人はジョン・クラシンスキー、マイケル・ベイ、メイス・ニューフェルドらとともに製作総指揮を務める。クラシンスキーはライアン役を務め、アレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレック、クリス・パインに続いて、この役を演じた5人目の俳優となった。ジャック・ライアンの上司ジェームズ・グリーア、恋人キャシー・ミュラーは原作にも登場するが、ストーリーは独自に創作されている。 シーズン1は2018年8月31日よりAmazonビデオで配信された。2018年4月、シーズン1の配信の四か月前に、シーズン2の製作が発表された[3]。シーズン2の配信を前にした2019年2月、シーズン3の製作が発表された[4]。シーズン2は2019年10月31日に配信された。シーズン3は2022年12月21日に配信された[5]。最終シーズン4は2023年6月30日から配信された[6]。また、シーズン4からキャストに加わるマイケル・ペーニャを主演としたスピンオフ作品が企画中である[7]。 パラマウント社からDVDおよびBlu-rayが発売されている。 あらすじシーズン1のあらすじデスクワークについていたCIA分析官ジャック・ライアンはイスラムのテロリストの怪しい資金移動に気づき、新任の上司グリーアによって現場の仕事に投げ込まれる。中東に飛び容疑者を尋問するが、指導者のスレイマンには逃げられる。フランスでスレイマンの弟を見つけて殺すが、パリでのテロを防ぐことはできない。一方でスレイマンの妻ハニンは夫の行状に不安を抱いて逃亡する。ライアンはハニンを確保して情報を聞き出し、スレイマンを捕えようとする。スレイマンは生物兵器と放射性物質を使ってアメリカ合衆国にテロを仕掛ける。ライアンは恋人キャシーと大統領を守るためにスレイマンを阻止し、栄転したグリーアの後任となる。 シーズン2のあらすじ武器の搬入を疑って政情不安のベネズエラに入ったライアンは目の前で旧知のアメリカ議員を殺され、心臓病を抱えてロシアから異動したグリーアに再会する。ドイツ情報部員や支局長ノーベンバーの助けを得て、議員暗殺の陰謀を調査し、殺し屋を倒す。ベネズエラに運び込まれた荷物は貴重なタンタル鉱山の採掘機械であることがわかり、暗殺の陰には大統領がいることがわかる。ライアンは退去命令を無視して収容所から政治犯を解放し、大統領の失脚を招く。鉱山開発と議員暗殺の背後にはアメリカ有力議員がいることを突き止める。 シーズン3のあらすじローマ支局に勤務するライアンは、ロシアの謎の情報提供者から、核兵器を用いる陰謀ソコル計画の存在を知らされる。保護したロシアからの亡命科学者をギリシャで殺され、その罪を着せられて国際手配され、CIAには反逆罪に問われて逃亡する。CIA長官ミラーの執拗な追及を逃れ、グリーア、引退しギリシャにいたノーベンバー、そして一度は裏切られたローマ支局長ライトの助けを得てソコルを追う。謎の情報提供者は、核戦争を避け陰謀を暴こうとするロシア対外情報庁(SVR)の大物諜報員ルカとわかる。ロシアでは、ソ連復活・拡大を望む過激派のアレクセイ・ペトロフが、NATOのミサイル配備の交渉中のチェコを訪れた穏健派のロシア国防相を暗殺させて、新国防相となる。チェコ大統領アレナの父ペトルは実は元ソ連軍兵士であってペトロフと同じ過激派に属し、NATOの兵器に見せかけた核兵器であるソコルをチェコで起爆する。ライアンの活躍で被害は避けられる。 ライアン、グリーア、ノーベンバー、ルカ、そしてアレナはモスクワに入り、ロシア大統領を解任するクーデターを起こすとともに対米開戦を起こす"クロスボウ"作戦を阻止しようとする。真の黒幕であるアントノフ海軍大佐は駆逐艦を指揮して米駆逐艦を攻撃するも、ルカが乗り込んで開戦を阻止する。ライアンは米駆逐艦に乗り込んで反撃を遅らせ、仲間たちのために時間を稼ぐ。同じころアレナ、ノーベンバー、グリーアはクレムリンに忍び込んでクーデターを阻止し、ペトロフは射殺される。ワシントンで開戦を阻止しようとしたライトがミラーに代わり長官代理となる。 シーズン4のあらすじライトの長官就任およびライアンの副長官就任の審査が行われている時、ナイジェリアで大統領が暗殺されてCIAの関与が疑われる。調査のため、ライアンは前長官ミラーの承認したすべての秘密作戦への資金を断つ。謎の人物ウォルターズの指揮の元、CIAの秘密作戦を実行してきた諜報員のシャベスは、メキシコの麻薬カルテルを統合しようとする危険な作戦"プルート"の存在をライアンに明かす。ミラーが暗殺される。ライアンは副長官の座をグリーアに譲り、ノーベンバーを加えて"プルート"の調査を行う。やがて"プルート"はミャンマーのギャング銀蓮会やクロアチアの人身売買とも繋がることが判明する。銀蓮会の幹部チャオ・ファ・セインは組織を抜け、家族とともに脱出しようとする。ライアン、シャベス、ノーベンバーはミャンマーに行ってアメリカに運ばれつつある兵器の起動装置「トリガー」を破壊し、セインは死ぬもその妻子を脱出させる。ミャンマー出身で人権問題を扱う財団のレモス、ナイジェリア出身の政治専門家アデ・オソジが一連の謀略の黒幕とわかる。捕らえられ拷問されるライアンをシャベスが救出しレモスを殺す。アメリカではグリーアがウォルターズを逮捕する。セインの妻子がもたらした情報に基づき、メキシコからアメリカに持ち込まれようとした生物化学爆弾をライアンが解除する。オソジはミラー殺害で逮捕される。ライアンは上院情報委員会に喚問され、ヘンショウ委員長の関与を暴露する。 登場人物メイン
リカーリング
エピソードシーズン1のエピソード
シーズン2のエピソード
シーズン3のエピソード
シーズン4のエピソード
出典
外部リンク
公式ウェブサイト
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