カールトン・キューズ
アーサー・カールトン・キューズ(Arthur Carlton Cuse[1][2]、1959年3月22日 - )は、アメリカ合衆国の脚本家、プロデューサーである。アメリカ合衆国のテレビシリーズ『LOST』のプロデューサーの1人として知られ、2010年には『タイム』誌の「世界で最も影響力がある100人」に選ばれた[3]。またトランスメディア・ストーリーテリングの先駆者として知られる[4]。 生い立ちメキシコのメキシコシティで生まれる。両親はアメリカ人であったが、工作機械製造事業を行っていた祖父がいるメキシコで働いていた[5][6][7]。父方の祖父母はラトビア系である[8][9]。数年メキシコで過ごした後、両親と共にボストンへ移った。さらにその数年後にはカリフォルニア州へ移った。ローマ・カトリック教徒として育てられた[10]。 大学時代大学はハーバード大学へ通い、ボート部に入った。当初は医学部へ通うつもりであったが、アメリカ史に変更した[11]。 大学時代にパラマウント映画の『フライングハイ』のテストスクリーニングに参加し、映画業界への興味を抱いた[12]。 同級生のハンス・トビーソンと組んでドキュメンタリー『Power Ten』を製作した[13]。 キャリア1984年にバーナード・シュワルツのアシスタントプロデューサーとなり、ジェシカ・ラング監督の『ジェシカ・ラングの スウィート・ドリーム』に参加した[5] 1986年、友人のデヴィッド・J・バークの紹介によりマイケル・マン製作総指揮のテレビシリーズ『クライム・ストーリー』の脚本家として雇われる[14]。 脚本家のジェフリー・ボームとパートナーシップを形成し、彼が『リーサル・ウェポン2/炎の約束』、『リーサル・ウェポン3』、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』に参加した際に助けた[15]。 1994年から1995年に企画したテレビシリーズ『ブリスコ・カウンティJr./秘球の伝説』が放送された[5]。 『ブリスコ』の後にキューズはドン・ジョンソンと会い、『刑事ナッシュ・ブリッジス』を企画した。1996年から2001年までCBSで6シーズン、全121話が放送された[16]。同じくCBSで1998年から2000年には、アーセニオ・ホールと サモ・ハン・キンポーが出演するシリーズ『L.A.大捜査線 マーシャル・ロー』の企画・製作総指揮を務めた。 『LOST』(2004年 - 2010年)ABCのテレビシリーズ『LOST』ではデイモン・リンデロフと共にエグゼクティブ・プロデューサーとショーランナーを務めた。彼らは『刑事ナッシュ・ブリッジス』の第6シーズンで出会い、キューズはその当初はリンデロフを脚本家として雇った。数年後、リンデロフはJ・J・エイブラムスと共に『LOST』のパイロット版を執筆した。『LOST』のパイロット版の撮影が終了した直後、エイブラムスは『ミッション:インポッシブル3』のために番組を降板した。リンデロフはショーランナーの経験がなく、キューズにアドバイスを求め、番組に招いた[17]。 『LOST』では以下のエピソードの脚本を執筆した。
ベイツ・モーテル2013年から2017年までは『ベイツ・モーテル』のショーランナー、制作総指揮、脚本を担当している。 ストレイン 沈黙のエクリプス2014年から2017年までは『ストレイン 沈黙のエクリプス』の複数話の脚本と監督を務めている。 ジャック・ライアン2018年からはAmazonビデオのドラマシリーズ『ジャック・ライアン』のショーランナー、製作総指揮、脚本を務めている。
参考文献
外部リンク |