サルマ・ハエック・ピノー[1](Salma Hayek Pinault, 1966年9月2日 - )は、米国で活動するメキシコ系の女優。本名サルマ・ハエック・ヒメネス(Salma Hayek Jiménez)。
「メキシコ大統領の名前は知らなくともハエックの名前は知っている」と言われるほどのメキシコを代表する国際的大女優として認知される。
来歴
1988年にメキシコ国内のテレノベラでデビュー。翌年放送された『テレサ』でタイトルロールのテレサ役でブレイクした。
24歳の時に英語を話せないままロサンゼルスに移り、ステラ・アドラーの元で演技を学ぶが[2] 、ラテン系として、ハリウッドの中で役を掴むまでは苦労したといい、同じラテン系の血を引くロバート・ロドリゲス監督と出会い『デスペラード』のヒロイン役を演じたことで、一躍名が知られるようになった[3]。不法移民の時期もあったという[4]。この縁で、ロドリゲス監督作品のほとんどに顔を出している。
2002年公開の『フリーダ』でフリーダ・カーロを演じ、アカデミー主演女優賞などの候補になった。2005年にはカンヌ国際映画祭の審査員を務めた。
最近は自身の映画プロダクション"Ventanarosa"を設立し[5]、プロデュース業にも乗り出している。また、テレビドラマ『アグリー・ベティ』の製作総指揮を務めている。
2010年、カンヌ国際映画祭でのハエック
2015年、スパイクテレビ主催のガイズ・チョイス・アワードで「デケイド・オブ・ホットネス(10年間ホットであり続けている女性)」賞を受賞 [6]。
私生活
メキシコのベラクルス州コアツァコアルコスに出生[3]。スペイン人とレバノン人と中東の少数民族アッシリア人の血を引く[7]。父親は石油会社の重役、母親は元オペラ歌手であった[8][9][3]。幼少期から女優を目指しており、大学では国際関係と演劇を専攻した。
アメリカの市民権を得ている[10]。英語・スペイン語の他にポルトガル語・アラビア語を話すことができる。
女優のペネロペ・クルスとは親友の仲。
過去に俳優のエドワード・アタートン、エドワード・ノートン、ジョシュ・ルーカス(2003年前後[11])などとの交際歴がある。2007年3月9日にフランスの大手ファッション企業ケリングのCEOで実業家のフランソワ・アンリ・ピノーと婚約し[12][13]、同年9月21日に長女(ヴァレンティナ)を出産[14][15]。2008年7月18日に婚約破棄を発表したが[16]、2009年2月14日にピノーと結婚[17][18][19]。
その他
ハーヴェイ・ワインスタインによるセクシャルハラスメント事件の被害者であり、彼女自身が受けた被害などに関し自身で記した長文の記事がニューヨーク・タイムスに掲載された。2002年に彼女が制作でも関わった『フリーダ』においてワインスタインの被害に遭っている[20]。
プリンスの2009年のアルバムに収録された楽曲に"Valentina"という、彼女の娘であるヴァレンティナの名前を冠したと言われる楽曲がある[21]。ハエックは2005年にプリンスの楽曲"Te Amo Corazón"のミュージックビデオで監督を務めており親交があったという。
フィルモグラフィ
映画
テレビシリーズ
年 |
題名 |
役名 |
備考 |
吹き替え
|
1989-1991 |
Teresa |
テレサ・マルティネス |
計125話出演 |
N/A
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2003 |
サタデー・ナイト・ライブ Saturday Night Live |
ゲストホスト |
「Salma Hayak/Christina Aguilera」 |
(吹き替え版なし)
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2006-2007 |
アグリー・ベティ Ugly Betty |
ソフィア |
計85話製作総指揮 計8話出演 |
林真里花
|
2009-2013 |
30 ROCK/サーティー・ロック 30 Rock |
エリサ |
計8話出演 |
(吹き替え版なし)
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出典
- ^ サルマ・ハエック(Salma Hayek)の親バカ・エピソード(2011年・エルオンライン)
- ^ http://www.stellaadler-la.com/alumnifamous.html
- ^ a b c Stated in interview on Inside the Actors Studio, can be viewed at Salma Hayek on Inside the Actors Studio Clip 1 - YouTube
- ^ “サルマ・ハエック、不法移民だったことを告白”. シネマトゥデイ. (2010年12月11日). https://www.cinematoday.jp/news/N0028903 2012年10月11日閲覧。
- ^ “News: Salma Hayek”. Truly Hollywood. (2007年4月9日). http://www.trulyhollywood.com/articles.php?req=read&articleId=406
- ^ “「今年最高の男」賞に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット!”. シネマトゥデイ (2015年6月9日). 2015年6月10日閲覧。
- ^ サルマ・ハエックの人種は?(2015年・ラテンタイムズ)
- ^ Love, Bret (March 2003). "The Beautiful Mind of Salma Hayek". Razor Magazine, p. 48.
- ^ http://www.filmreference.com/film/83/Salma-Hayek.
- ^ “Salma Hayek Biography”. People. 2010年8月9日閲覧。
- ^ “サルマ・ハエック、ジョシュ・ルーカス破局”. シネマトゥデイ. (2004年9月27日). https://www.cinematoday.jp/news/N0005452 2025年5月10日閲覧。
- ^ http://news.yahoo.com/s/ap/20070309/ap_en_mo/people_salma_hayek;_ylt=Ao3FVaidkHZTf..J1WpJI3pxFb8C
- ^ “Salma Hayek: Engaged and Pregnant!”. People. (03/09/2007). http://www.people.com/people/article/0,,20014607,00.html 2012年10月15日閲覧。 ⚠
- ^ “IT'S A GIRL For Salma!”. TMZ EHM PRODUCTIONS, INC. (09/21/2007). http://www.tmz.com/2007/09/21/its-a-girl-for-salma/ 2012年10月15日閲覧。 ⚠
- ^ “Salma Hayek Has a Baby Girl”. People. (09/22/2007). http://www.people.com/people/article/0,,20052361,00.html 2012年10月15日閲覧。 ⚠
- ^ “Salma Hayek, Pinault cancel engagement”. Reuters.com. (2008年7月18日). http://www.reuters.com/article/peopleNews/idUSN1838491120080718 2010年8月9日閲覧。
- ^ François-Henri Pinault et Salma Hayek se sont mariés – lepoint.fr, February 16, 2009
- ^ “Star-Ledger article on remarriage in Venice”. Nj.com (2009年4月27日). 2010年8月9日閲覧。
- ^ “サルマ・ハエック、フランス人の億万長者とついに結婚”. シネマトゥデイ. (2009年2月17日). https://www.cinematoday.jp/news/N0016968 2012年10月11日閲覧。
- ^ サルマ・ハエック、ハーヴェイの性的パワハラについて長文告白「社会が男性に嫌がらせを許している」, December 14, 2017
- ^ NME "Prince writes song about crush on Salma Hayek?", Apr 9, 2009
- ^ “レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年8月8日閲覧。
- ^ “長ぐつをはいたネコ”. ふきカエル大作戦!!. 2021年8月8日閲覧。
- ^ “闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年8月8日閲覧。
- ^ “エターナルズ -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2021年11月5日). 2021年11月5日閲覧。
- ^ “ハウス・オブ・グッチ -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2022年5月10日). 2022年5月10日閲覧。
- ^ “長ぐつをはいたネコと9つの命 -日本語吹き替え版”. ふきカエル大作戦!! (2023年3月28日). 2023年3月29日閲覧。
外部リンク