サトゥ・マーレ県 (サトゥ・マーレけん、ルーマニア語:Judeţul Satu Mare,ハンガリー語:Szatmár megye)は、ルーマニア・トランシルヴァニア地方の県。県都はサトゥ・マーレ。東部はマラムレシュ県、西部はハンガリーのサボルチ・サトマール・ベレグ県、北部はウクライナのザカルパッチャ州、南部はビホル県とサラージュ県とに接している。少数民族であるハンガリー系が人口の28.3%を占める。
人口統計
人口は330,668人(2021年国勢調査)。主要民族構成は下記の通りである[1]。
ハンガリー国境が近いことから、ハンガリー系が県内の広範囲に暮らしている。
年
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県人口
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ルーマニア人
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ハンガリー系
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ドイツ系
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1880[2]
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194,326
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76,668
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95,681
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13,449
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1890
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216,158
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85,663
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114,836
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14,030
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1900
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245,855
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93,591
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138,086
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12,165
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1910
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267,310
|
92,264
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166,369
|
6,709
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1920
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262,937
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124,476
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81,242
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34,982
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1948 [3]
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312,672
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1956
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337,531
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180,930
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145,880
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3,588
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1966
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359,393
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1977
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393,840
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1992
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400,789
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2002
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367,281
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地理
面積は4,418平方キロメートルである。東カルパチア山脈を構成するオアシュ山脈(Oaş)が北側に連なる。この山地面積は総面積の17%になる。均衡は面積の20%を占める丘陵と平野から成り立つ。県西部はパンノニア平原の東部となる。県内には、ソメシュ川(Someş、ハンガリー語ではサモス川 Szamos)、トゥル川(Tur)、クラスナ川が流れる。サトゥ・マーレ県は、かつてのマラムレシュ(Maramureş)地方と、クリシャナ地方(Crişana)の一部とにまたがっている。
経済
サトゥ・マーレ県は、ハンガリー、ウクライナの国境に接することから産業・農業への外国投資が集まっている。県内の主要産業は以下の通りである。
- 織物産業
- 機械部品、自動車部品
- 食品加工業
- 林業および家具製造
観光
行政区画
県は2つの都市、3つの町、56の基礎自治体からなる。
主な都市
ギャラリー
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ゴシック様式のチェレイ城
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サトゥ・マーレ市街
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アルドゥドの旧砦
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アクシュの改革派教会
参照