ヴルチャ県
ヴルチャ県 (ヴルチャけん、Judeţul Vâlcea)は、ルーマニアの県。オルテニア地方とムンテニア地方とにまたがる。県都はルムニク・ヴルチャ。東はアルジェシュ県、西はゴルジュ県とフネドアラ県、北はシビウ県とアルバ県、南はドルジュ県とオルト県に接する。 人口統計人口は341,861人(2021年国勢調査)[2]。民族構成はルーマニア人が302,696人、ロマ人が8,234人など。
地理面積は5,765平方キロメートルである。県北部は南カルパチア山脈からなる山々、東の2,200メートル以上のファラガシュ山脈、西の2,000メートル以上のロトル山脈とで占められる。この山地は、トランシルヴァニアとワラキアとの間のアクセスとなる、オルト川谷で分けられる。オルト川谷沿いに、小さな山並みが広がる。最も目を見張るのはコジア山地である。 南へ向かうと、ルーマニア平原の西側にあたるカルパチア丘陵を通り抜け、標高は低くなっていく。主要河川は、県の北から南へ流れるオルト川である。その他に、北のロトル川と南のオルテツ川(Olteţ River)がある。 経済県でもっとも工業化されているのは県都ルムニク・ヴルチャである。県のその他の地域は、農村となっている。県の主要産業は以下の通りである。
県西部では石炭と岩塩が産出される。県中央部は果樹栽培、ワイン製造、酪農によく適している。南部では穀物・野菜生産が盛んである。 観光
行政区画県は2つの都市、9つの町、75の基礎自治体からなる。 主な市町脚注
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