サイバーバード協奏曲サイバーバード協奏曲は、吉松隆によって1994年に作曲されたアルト・サクソフォーンとオーケストラのための協奏曲である。サクソフォーン奏者である須川展也による委嘱第2作として、1991年の「ファジィバード・ソナタ」に続いて作曲された。1994年3月21日、円光寺雅彦指揮読売日本交響楽団により初演され、その後、読売日響、新日本フィル、日本フィル、新星日響、大阪フィル、名古屋フィル、関西フィル、さらには日本オーケストラ連盟主催「第8回現代日本オーケストラ名曲の調べ(オールジャパン・シンフォニーオーケストラ)」などで再演された。 解説この曲は、アルト・サクソフォーンに加えてピアノとパーカッション奏者1人も独奏的に扱っており、一種の三重協奏曲にもなっている。ピアノは小柳美奈子、パーカッションは山口多嘉子が演奏することを想定して作曲された。タイトルの「サイバーバード」(Cyber-bird)とは、電脳(cyber)空間にいる架空の鳥(bird)のことである。3つの楽章からなり、各楽章には以下のような標題がつけられている。
この曲を作曲中に、吉松の妹が癌で死去している。連日徹夜で看病をしながら病室で作曲を進めていた吉松に、「生まれ変わったら鳥になりたい」と言ったという。 |
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