ケンペンフェルト (駆逐艦・2代)
ケンペンフェルト (HMS Kempenfelt, I18) は、イギリス海軍の駆逐艦。C級駆逐艦の1隻。艦名はリチャード・ケンペンフェルト海軍少将に因む[要出典]。 嚮導駆逐艦であるケンペンフェルトはカナダ海軍に移管されたC級駆逐艦の最後の艦であった。 艦歴「ケンペンフェルト」は1930年10月18日にカウズのJ・サミュエル・ホワイト社で起工した。1年後の1931年10月29日に進水し、1932年5月30日に就役した。就役後直ちに任務に就き、1939年9月の第二次世界大戦の勃発まで活動した。なお当時、大日本帝国海軍が吹雪型駆逐艦で50口径12.7cm砲を搭載したのに対抗して、本艦では試験的に50口径13cm砲(QF 5.1インチ砲Mk.I)が搭載されたものの、重量過大のほか、小さく船体動揺が激しい駆逐艦上での操砲困難が指摘されて、まもなく他の艦と同様の4.7インチ砲に換装された[1]。 第18駆逐艦戦隊に配属された「ケンペンフェルト」はプリマスを拠点として活動し、イギリス海峡およびウェスタンアプローチ南方で船団護衛、対潜哨戒任務に従事した。 9月3日、駆逐艦「アカスタ」、「アケロン」、「アンテロープ」、「アーデント」と共に配備に就き、ポートランド島を拠点とする。 1939年9月28日、「ケンペンフェルト」はニューヘイブン沖でイギリス商船「ヘスター (SS Hester)」と衝突した。事故後はデヴォンポート海軍基地で11月17日まで修理が行われた。 カナダ海軍への移管は10月に承認され、10月19日に正式に移管された。 カナダ海軍でカナダ海軍ではアシニボイン (HMCS Assiniboine, I18) の艦名で就役し、その経歴の大半を大西洋を渡る輸送船団の護衛として過ごした。 1942年8月6日、SC96船団護衛中であった「アシニボイン」はドイツ潜水艦「U210」と交戦した[2]。撃ち合いの後「アシニボイン」は2度体当たりを行い、「U210」は沈没した[3]。「アシニボイン」も損傷し、コルベット「ナパニー」に護衛されて8月9日にセントジョンズに到着[4]。それからハリファックスへ向かい、修理を受けた[5]。 1945年2月14日、または15日、汽船「Empire Bond 」と衝突[6]。7月4日、ケベック・シティーへ向かう途中、サグネ川付近でボイラー室の火災が発生[7]。修理の価値無しとされ、8月8日に退役となった[7]。11月、解体地ボルチモアへ曳航される途中、プリンス・エドワード島で座礁[8]。1952年に現地で解体された[9]。 脚注
参考文献
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