ガントレット (1977年の映画)
『ガントレット』(The Gauntlet)は、1977年のアメリカ映画。証人護送を命じられた刑事と事件の揉消しを謀る追手の対決を描いたアクション作品。クリント・イーストウッドが主演・監督を兼任。題名は「ガントレット」から(銃撃で同様の仕打ちを受けるシーンがクライマックスにある)。 あらすじアリゾナ州フェニックス市警察に勤務するベン・ショックリーは、市警察委員長(コミッショナー)ブレークロックから、ある事件の裁判で検察側の証人として出廷予定の女マリーをラスベガスから護送してくるように命じられる。ショックリーはマリーを連れ出そうとするが、「命を狙われているから、巻き込まれる前に帰って」と拒否される。ショックリーとマリーは車に乗り込み空港に向かうが、途中で何者かの襲撃を受け、二人は彼女の家に避難する。ショックリーはブレークロックに応援を要請するが、何故か地元警察に包囲されて銃撃を受ける。何とかその場を脱出した二人は付近をパトロール中の警官を脅してパトカーに乗り込み、そこから州境に向かう。 しかし、ショックリーから連絡を受けたブレークロックは州境に警官を派遣し、パトカーを銃撃させる。異変を察知してパトカーを降りていたショックリーがマリーを問いただすと、彼女がブレークロックのスキャンダルを握っていることを知り、そのせいで狙われていることに気付く。翌朝、ショックリーは暴走族からバイクを奪いフェニックス市に向け出発し、途中で友人のジョセフィン刑事に連絡を取るが、彼から自分が指名手配されていることを知らされる。そこにブレークロックが派遣した警官がヘリコプターから銃撃を始め、二人は逃げ出す。逃走の末にヘリコプターは墜落するが、銃撃されてバイクが故障したため、貨物車に乗り込む。 途中でホテルに滞在したショックリーは再びジョセフィンに連絡を取り、ブレークロックに「裁判所に乗り込むから市街地の市民を避難させるように」と告げる。彼はマリーをホテルに残そうとするが、彼女はショックリーと共に裁判所に乗り込む決意を固める。二人は観光バスを乗っ取り、運転席を鉄板で防護してフェニックス市に向かう。一方、ジョセフィンは検事のフェイダースピールに相談を持ち掛けショックリーを救おうとするが、フェイダースピールはブレークロックの仲間だったため、ブレークロックとフェイダースピールはジョセフィンを利用して罠を仕掛ける。 フェニックス市に到着した二人の元にジョセフィンが現れ、「フェイダースピールが味方になったから、バスを降りて裁判所に来て欲しい」と告げる。ショックリーは罠だと疑うが、マリーの説得を受けてバスを降りる。しかし直後にブレークロックの部下に狙撃を受けてジョセフィンが射殺され、自身も足を負傷する。友人を殺され怒りを抱いたショックリーはバスに乗り込み裁判所に向かう。バスは警官隊からの銃撃を受けながら裁判所に向かい、三度目の銃撃を受けて大破し、裁判所の前で停止する。バスから降りた二人の元にブレークロックとフェイダースピールが現れ、二人を殺すように命令するが警官たちは動かず、ショックリーはフェイダースピールを人質にして自分たちを狙った理由を聞き出す。フェイダースピールは「ブレークロックとマフィアとの関係が露見することを防ごうとした」と自白するが、直後にブレークロックに射殺され、ショックリーも撃たれる。直後にショックリーの銃を手にしたマリーがブレークロックを射殺し、二人は裁判所を後にする。 登場人物
キャスト
スタッフ
音楽ジェリー・フィールディングが作曲・指揮し、アート・ペッパーとジョン・ファディスが参加したサウンドトラック・アルバムがリリースされた。 評価レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは27件のレビューで支持率は74%、平均点は5.90/10となった[3]。Metacriticでは10件のレビューを基に加重平均値が59/100となった[4]。 出典
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