カルミウス川

カルミウス川

中流の自然保護区域を流れるカルミウス川

ドネツィク州南部を流れるカルミウス川の流路
カルミウス川の位置(ウクライナ内)
カルミウス川
カルミウス川 (ウクライナ)
カルミウス川の位置(黒海内)
カルミウス川
カルミウス川 (黒海)
延長 209 km (130 mi) km
流域面積 5,070 km2 (1,960 sq mi) km2
河口・合流先 マリウポリタガンログ湾アゾフ海
流路  ウクライナ ドネツィク州
テンプレートを表示

カルミウス川(カルミウスがわ、英語: The Kalmiusウクライナ語: Кальміусロシア語: Кальмиус)は、ウクライナの都市マリウポリを貫流する2本の川のひとつ。もうひとつの川であるカリチク川は、カルミウス川に合流する。カルミウス川は、マリウポリ近郊でアゾフ海タガンログ湾に注ぐ[1]。河口付近にはアゾフスタル製鉄所がある。

カルミウスは、後にマリウポリが建設された場所にあった、16世紀コサックの宿営地の名である[2]

英語で「カルミウス・トレイル (Kalmius Trail)」と称されるこの川に沿ったルートは、タタールの侵攻に用いられ、いわゆるムラフスキー・トレイル英語版から枝分かれしたルートのひとつとなっていた。

ドンバス戦争さなかの2014年8月、ドネツク人民共和国と称する分離派の勢力が攻勢に出た後、ドネツィク州南部では、カルミウス川が境界となり、ドネツク人民共和国側が支配する東岸と、ウクライナ政府が支配する西岸を分けていた[3]。ドネツク人民共和国側の部隊のひとつは、カルミウス部隊英語版と名付けられていた。

脚注

  1. ^ 海老澤哲雄宇野伸浩「C.de Bridia による Hystoria Tartarorum 訳・注(1)」『内陸アジア言語の研究』第10号、1995年、48頁。  NAID 120004850137
  2. ^ Mariupol”. www.britannica.com. Encyclopædia Britannica. 2019年4月14日閲覧。
  3. ^ Kramer, Andrew E (2015−06−04), Hardening of Positions Undercuts Ukraine Peace Accord, The New York Times, http://mobile.nytimes.com/2015/06/05/world/europe/hardening-of-positions-undercuts-ukraine-poroshenko-peace-accord.html 

座標: 北緯47度05分10秒 東経37度34分32秒 / 北緯47.0862度 東経37.5755度 / 47.0862; 37.5755