カナリーヤシ
カナリーヤシ(カナリー椰子[3]、学名: Phoenix canariensis)とはヤシ科ナツメヤシ属の樹木。カナリア諸島原産[3]。日本では一般的にフェニックスと呼ばれている[3]。公園樹や街路樹としてよく植栽される。 名前アフリカ西海岸、カナリア諸島原産なのでこの名がある。宮崎県の公式ページによると、病害虫に強く長寿なことから、不死鳥(フェニックス)の名前が付けられたとされる[4]。学名の属名 Phoenix(フェニクス)の由来は諸説あるが、一説にはナツメヤシに対する古代ギリシャ名とされる[5]。 特徴日本では東京(関東南部)より南で生育する[3]。陽樹で耐潮性に富むが寒さには弱く、-10℃が枯死限界である。 樹高は5 mから最大で12 mにもなり[3]、幹周りは3 m程度まで生育する。樹形は幹の頂部から葉を水平に大きく広げる[3]。樹皮は葉痕がよく目立ち、ゴツゴツした独特の様相を見せる[6]。弓状に下垂する葉は羽状複葉で、4-7mにも達する[3]。基部の小葉は長さ20-55cmで、断面はV字形、非常に鋭い針状となるので注意を要する[3]。花期は5-6月[3]。雌雄異株[3]。果期は10-11月[3]。 なお、葉のついている幹の部分の下には、枯れた葉の基部が集まる部分があるが、ここはちょっとしたクッション状になっており、着生植物がよく根を下ろす[3]。本州南部以南では、野外に植栽されたもののその部分に、一面にタマシダなどが生えていることがよくあり、アコウやイヌビワ、アゼトウナ、マツバランなどが生えているのも見かけることもある。 利用主に街路樹や、公園・官公庁・庭園などの装飾樹として使われる[3]。葉は生花や花束としても利用される。日本本土の南部地方の観光地では、南方気分を高めるのにシンノウヤシ、ワシントンヤシと共によく用いられる。 県・市区町村・大学の木県の木大学の木出典
参考文献
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