『オン・ユア・フィート!』(On Your Feet!)は、ブロードウェイにあるマーキス・シアターで上演されたジュークボックス・ミュージカル。26回グラミー賞を受賞したグロリア・エステファンとエミリオ・エステファンの夫妻の半生および音楽を基にしている。アレクサンダー・ディネラリスが脚本を担当し、エステファンによって広められたキューバ・フュージョン・ポップの音楽を使用している。「ゲット・オン・ユア・フィート」、「コンガ」、「1-2-3」、「リズムでゲット・ユー」などの曲が使用されている。グロリア作詞、娘エミリー作曲のオリジナル楽曲「"If I Never Got to Tell You"」も使用されている[1]。
2017年10月17日、初の海外公演としてオランダにあるベアトリクス・シアターにてステージ・エンタテイメントのプロデュースによりプレビュー公演が開幕し、2018年6月30日に閉幕する予定となった。音楽は原語のままで、台詞はアラード・ブロムによりオランダ語に翻訳された。グロリア役にVajèn van den Bosch、エミリオ役にJim Bakkum / Tommie Christiaan、グロリア・ファハルド役にNurlaila Karim、コンスエロ役にEllen Eversが配役された[11][12]。
1990年、コンサート開幕前、グロリアのバックダンサーたちがダンスをしながらグロリア、エミリオ、息子ナイーブのいる舞台裏にいざなう("Rhythm is Gonna Get You")。
幼い頃のグロリアはギターの弾き語りを録音し、ベトナム赴任中の父ホセ・ファハルドに贈る("Cuando Salí de Cuba")。グロリアはマイアミのリトル・ハバナで母グロリア・ファハルド、祖母コンスエロ・ガルシアと共に暮らし、やがて成長する("Tradición")。
時は経ち、グロリアは祖母コンスエロから、マイアミ・ラテン・ボーイズのエミリオ・エステファンに紹介される。エミリオはリハーサルでグロリア作曲の曲を演奏するよう招待する。グロリアは心理学者を志しており、時間があれば多発性硬化症を患う父親の世話をしていたため、この申し出に躊躇する。祖母の勧めにより、グロリアは母の反対を押し切って妹レベッカ・ファハルド、母、祖母を伴いリハーサルに参加する。心の支えとして妹にそばについてもらいながらグロリアは曲を演奏する("Anything For You")。最初こそ恥ずかしがりスポットライトを浴びるのが居心地悪かったが、エミリオからアドバイスを受け自信をつける("1-2-3")。グロリアはエミリオに惹かれていることに気付き、同時にエミリオもグロリアに惹かれていく("I See Your Smile")。
グロリアとエミリオはレコード会社の重役であるフィルに新曲を聴いてもらうが、英語であるという理由でリリースを断られる。7月4日の独立記念日、グロリアはエミリオに初めてキスをする("Con Los Años Que Me Quedan")。シングル曲について話し合おうとするが、グロリアはエミリオに夢中で話しにならない("Here We Are")。グロリアは口のきけない父ホセがエミリオについてどう思うか知りたいと願い、父がどのようなアドバイスをしてくれるか想像する("When Someone Comes into Your Life")。オランダでのツアー公演でのアンコール曲を用いて英語の詞で作曲をする。当初クリスはこの曲をフィルに提案しないつもりであったため、グロリアとエミリオは直接フィルに聴かせることにする。フィルが出席することを見込んで、ユダヤ教徒の成人式であるバル・ミツワーで少年ジェレミーのために歌い、イタリア人の結婚式でもこの曲を歌うが、フィルはどちらにも出席しない。ラスベガスで行なわれたフリーメイソンの信者の会合でようやくフィルに聴いてもらうこととなる("Conga")。
第2幕
グロリアとエミリオの曲はヒットし、世界ツアーに出る("Get on Your Feet")。グロリアは音楽の道に進むことを応援してくれた祖母に感謝し、ある公演で祖母を舞台に上げる("Live for Loving You")。一方でグロリアは過労に悩み、母親はグロリアが有名になることに最初から反対していただけでなく、嫉妬の感情もあるためか疎遠になる("You'll Be Mine (Party Time)")。グロリアは過労のため2、3日の休暇を願うが、エミリオはグロリアを励ましシラキュースでのコンサートを追加する。道中、吹雪で視界が悪くグロリアらが乗ったバスがトラックトレーラーと衝突する("Famous")。
グロリアはこの事故で背骨を骨折し、緊急脊髄手術のためニューヨークに飛行機で移送される。母親はニュースで事故を知り病院に駆け付け、グロリアの回復を願いエミリオと結束する("If I Never Got to Tell You")。エミリオは手術がうまくいかないのではないかと心配する("Don't Wanna Lose You")。手術中、グロリアは数ヶ月前に亡くなった父と祖母に会う夢を見る("Wrapped")。父も祖母もグロリアに生きるよう勇気づける。手術は成功し、グロリアは母親と和解する。医師らはグロリアはもう歩けないかもしれないと語るが、グロリアはリハビリに専念する。
David Baida, Henry Gainza, Linedy Genao, Carlos E. Gonzalez, Nina Lafarga, Omar Lopez-Cepero, Marielys Molina, Doreen Montalvo, Genny Lis Padilla, Liz Ramos, Eliseo Roman, Luis Salgado, Jennifer Sanchez, Marco Santana, Brett Sturgus, Eric Ulloa, Tanairi Sade Vazquez, Lee Zarrett