エンブレムロード

エンブレムロード
Owner Prince Saud bin Salman Abdulaziz
サウード殿下の勝負服
欧字表記 Emblem Road[1]
品種 サラブレッド
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[2]
生誕 2018年4月20日（6歳）[1]
父 Quality Road[2]
母 Venturini[2]
母の父 Bernardini[2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 Brushy Hill LLC[2]
馬主 Prince Saud Bin Salman Abdulaziz[2]
調教師 A.Khalid（サウジアラビアの旗 サウジアラビア）
→A.A.Wahed（サウジアラビアの旗 サウジアラビア）
→M.アルムロワ（サウジアラビアの旗 サウジアラビア）
→A & G.ボッティ（フランスの旗 フランス）
→A.Abdulwahed（サウジアラビアの旗 サウジアラビア）[3][2]
競走成績
生涯成績 13戦8勝[2]
WBRR M120 / 2022年[4]
I118 / 2023年[5]
勝ち鞍
G1 サウジカップ 2022年
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エンブレムロード（Emblem Road、2018年4月20日 - ）は、アメリカ合衆国生産、サウジアラビア[6]調教の競走馬[2][1][7]。2022年のサウジカップの勝ち馬である。

戦績

デビュー前

2020年4月、アメリカにおけるOBS（オカラ・ブリーダーズ・セール社）のスプリングセールで、8万ドルで落札される[8]。

2020/2021シーズン

2020年11月7日キングアブドゥルアジーズ競馬場の1200mのデビュー戦では3着に敗れたが、続く1600mの未勝利戦は6馬身1/4差で圧勝して初勝利を挙げた。その後は、12月・1月の条件戦を勝利して年を跨いで3連勝。サウジダービーの出走取消で当季を終えた[2]。

2021/2022シーズン

2021年8月の始動戦を2着に終えた後、条件戦を2連勝。これに続いて、2022年1月15日、ローカルG1であるキングファイサルカップに出走。前年の優勝馬であるグレートスコット[注 1][9]に1馬身差をつけて勝利した[10]。

映像外部リンク
2022年 キングファイサルカップ
映像外部リンク
2022年 サウジカップ

3連勝を経て、2月26日、「世界最高賞金レース」[11]である第3回サウジカップ（G1）に出走。エンブレムロードは発馬で出遅れたものの、直線で6番手から進出し、その末脚でミッドナイトバーボン（3着）、次いでカントリーグラマー（2着）を捕らえ、1/2馬身差をつけて優勝[10][12]。「地元馬」として「米国の有力馬」に対して大金星を挙げ、サウジカップの開催地サウジアラビアに同国調教馬による初優勝をもたらした[12]。調教助手のヒシャム・アブドゥル・ワヘドは、「偉大な仕事を成し遂げました。ミシュリフやマンダルーンのような優秀な馬を下したのですから。神に感謝します」と語り、またドバイワールドカップやブリーダーズカップ開催についても、「挑戦しない手はないでしょう」と答えた[12]。

2022/2023シーズン

欧州に移籍して7月20日のヴィシー大賞（G3・芝2000m）で始動するも6頭立ての5着に敗れた[13]。

2023年はサウジアラビアに戻って現地のダート1600mの条件戦に出走。62kgの負担重量を背負うことになり、後方からの競馬となったが、大外から楽な手応えで少しずつ進出していき3番手まで上がっていく。直線に入ってからは、鞍上がノーステッキで軽く仕掛けると先頭に立って、4馬身差の圧勝をした[14]。

その後連覇を狙ってサウジカップに出走したが、パンサラッサの逃げに屈して6着に終わる[15]。続くドバイワールドカップでは直線で後方から追い込みを図るも、先に抜け出したウシュバテソーロを捉え切れず、2着アルジールスと短アタマ差の3着に敗れた[16]。

競走成績

以下は、JRA-VAN Ver. World[2]、Racing Post[1]、サカブジョッキークラブ[17]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 格 距離（馬場） 頭数 枠番 馬番 着順 タイム 着差 騎手 斤量 1着馬（2着馬）
2020.11.07 KAA 0-2勝[注 2] D1200m（良） 10 10 3 03着 1:13.82 1馬身 C.オスピーナ 58 Heathrow
0000.11.20 KAA 未勝利[注 3] D1600m（良） 20 1 5 01着 1:41.06 6馬身 1/4 A.アルファローズ 59 （Hadd Alghamam）
0000.12.19 KAA 0-2勝[注 2] D1400m（良） 17 6 5 01着 1:25.05 1/4馬身 A.アルファローズ 60 （Woodman）
2021.01.09 KAA オープン[注 4] D1600m（良） 13 11 5 01着 1:41.62 ハナ A.アルファローズ 60 （Round Six）
0000.02.20 KAA サウジダービー[18][19] D1600m（良） 12 9 3 取消 - - A.アルファローズ - Pink Kamehameha
0000.08.28 KAA 1-3勝[注 5] D1600m（良） 18 12 6 02着 1:43.96 3/4馬身 M.アルダハム 60 Proven Reserves
0000.09.10 KAA タイフC[注 6] D1600m（良） 18 17 6 01着 1:42.43 14馬身 A.モレノ 58.2 （Amtae）
0000.11.27 KAA オープン[注 7] D1600m（良） 12 10 10 01着 1:38.60 5馬身 A.モレノ 61 （Cariblanco）
2022.01.15 KAA キングファイサルC[注 8] 沙G1 D1600m（良） 13 3 3 01着 1:39.77 1馬身 A.モレノ 58.1 （Great Scot）
0000.02.26 KAA サウジC G1 D1800m（良） 14 5 4 01着 1:50.52 1/2馬身 W.ラモス 57 （Country Grammer）
0000.07.20 ヴィシー ヴィシー大賞 G3 芝2000m（稍重） 6 4 1 05着 4 3/4馬身 O.ペリエ 62 Riocorvo
2023.01.13 KAA オープン[注 7] D1600m（良） 19 4 4 01着 1:37.86 4馬身 A.モレノ 62 I Am Magic
0000.02.25 KAA サウジC G1 D1800m（良） 13 8 4 06着 1:51.59 4 1/4馬身 A.モレノ 57 Panthalassa
0000.03.25 メイダン ドバイワールドC G1 D2000m（良） 15 2 6 03着 2 3/4馬身 A.アル・ファライディ 57 Ushba Tesoro

血統表

エンブレムロードの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
父

Quality Road
鹿毛 2006
父の父
Elusive Quality
鹿毛 1993 		Gone West Mr. Prospector
Secrettame
Touch of Greatness Hero's Honor
Ivory Wand
父の母
Kobla
鹿毛 1995 		Strawberry Road Whiskey Road
Giftisa
Winglet Alydar
Highest Trump
母

Venturini
鹿毛 2012 		Bernardini
鹿毛 2003 		A.P. Indy Seattle Slew
Weekend Surprise
Cara Rafaela Quiet American
Oil Fable
母の母
Ventura
黒鹿毛 2004 		Chester House Mr. Prospector
Toussaud
Estala Be My Guest
Roupala
母系(F-No.) (FN:1-l)
5代内の近親交配 Mr. Prospector 4 × 4 = 12.50%、Raise a Native 5×5×5=9.38％、Secretariat 5 × 5 = 6.25%、 Northern Dancer 5 × 5 = 6.25%
出典
  1. ^ [7]


脚注

注釈

  1. ^ 2021年サウジカップ3着馬。
  2. ^ a b 「Imported And Local Bred Horses Who Won 0-2」、0-2勝・2歳
  3. ^ 「Imported And Local Bred Horses Maiden」、未勝利・2歳
  4. ^ 「Imported And Local Bred Horses Open」、オープン・3歳
  5. ^ 「Horses Who Won 1-3」、1-3勝・3歳以上
  6. ^ オープン・3歳
  7. ^ a b オープン・3歳以上
  8. ^ オープン・4歳以上

出典

  1. ^ a b c d e f “Emblem Road | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k “エンブレムロード（Emblem Road） | 競馬データベース”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月21日閲覧。
  3. ^ “【沢田康文の欧州競馬リポート】豪の名牝ベリーエレガント＆サウジＣ勝ちエンブレムロードが仏に移籍”. ヤフースポーツ (2022年6月3日). 2022年6月4日閲覧。
  4. ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2022”. IFHA. 2023年1月18日閲覧。
  5. ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月25日閲覧。
  6. ^ “Mitab Almulawah | Record By Race Type | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月21日閲覧。
  7. ^ a b “Emblem Road(USA)｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年3月21日閲覧。
  8. ^ “森師がＯＢＳマーチセールの「リーディングバイヤー」２日目も３頭を高額落札｜極ウマ・プレミアム”. p.nikkansports.com. 2022年3月21日閲覧。
  9. ^ “Great Scot | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月22日閲覧。
  10. ^ a b c “地元の雄エンブレムロード、G1サウジCで強豪アメリカ勢撃破の大金星”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月21日閲覧。
  11. ^ “サウジカップに昨年の覇者ミシュリフが参戦予定（サウジアラビア）[その他]”. 公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年3月21日閲覧。
  12. ^ a b c “地元馬エンブレムロードが総賞金2000万ドルのサウジカップを制覇（サウジアラビア）[その他]”. 公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年3月21日閲覧。
  13. ^ “サウジC覇者エンブレムロード、欧州移籍初戦は仏G3で5着”. JRA-VAN ver.World. 2023年2月4日閲覧。
  14. ^ “エンブレムロード、サウジカップ連覇へ好発進”. JRA-VAN ver.World. 2023年2月4日閲覧。
  15. ^ “パンサラッサが1000万ドルの逃げ切り！ カフェファラオら続き日本勢がG1サウジCを席巻”. JRA-VAN Ver.World (2023年2月26日). 2023年6月10日閲覧。
  16. ^ “【ドバイWC】ウシュバテソーロが豪快に追い込んで栄冠、ついに日本競馬界の悲願達成！ 2023”. JRA-VAN Ver.World (2023年3月26日). 2023年6月10日閲覧。
  17. ^ “Sakab Jockey Club”. www.frusiya.com. 2022年3月22日閲覧。
  18. ^ “サウジダービー 2021/2/20(土) | 日程・結果”. JRA-VAN ver.World. 2022年3月21日閲覧。
  19. ^ “Full Result 4.10 Riyadh (KSA) | 20 February 2021 | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月21日閲覧。
  20. ^ “Ventura(USA)｜JBISサーチ（JBIS-Search）”. www.jbis.or.jp. 2022年3月21日閲覧。
  21. ^ “Ventura | Race Record & Form | Racing Post”. www.racingpost.com. 2022年3月21日閲覧。

外部リンク

   

国際G1昇格前：
第01回（2020年） アメリカ合衆国の旗 ミッドナイトビスー
第02回（2021年） イギリスの旗 ミシュリフ

国際G1昇格後：
第03回（2022年） サウジアラビアの旗 エンブレムロード
第04回（2023年） 日本の旗 パンサラッサ
第05回（2024年） アメリカ合衆国の旗 セニョールバスカドール