ウォータータウン (英 : Watertown )は、アメリカ合衆国 サウスダコタ州 の北東部コディントン郡 の都市であり、同郡の郡庁所在地 である[ 2] 。2000年 国勢調査による人口は20,237 人であり、2010年では21,482人と6.2%増加した[ 3] 。州内で5番目に人口の多い都市である。コディントン郡とハムリン郡 に跨るウォータータウン小都市圏の主要都市でもある。市内には公立のウォータータウン高校と私立の寄宿制グレートプレーンズ・ルーテル高校がある。
ウォータータウンにはレッドリン・アートセンターがあり、アメリカでは人気の高い野生動物画家テリー・レッドリンの作品原画を多く集めている。またブランブル公園動物園がある。「ウォータータウン・パブリック・オピニオン」は週6日発行される新聞である。
歴史
ウォータータウンの鳥瞰図、1883年
ウォータータウンは、1879年にシカゴ・アンド・ノースウェスタン鉄道 がカンペスカ湖まで建設していた鉄道線を再利用したときに終着駅として設立された[ 1] [ 4] 。町の設立者の一人ジョン・E・ケンプの故郷がニューヨーク州 ウォータータウン だったので、その名前が町の名前になった[ 1] 。1930年代に鉄道がさらに西に延伸されたときに、ウォータータウンは鉄道の中継点として栄えた。この町は他の幾つかの都市とともに、新しく結成されるサウスダコタ州州都 の候補地になったが[ 1] 、結果は州の中央に近いピア に決まった。市内で現在も発行されている新聞「ウォータータウン・パブリック・オピニオン」は1887年に発刊された[ 1] 。
20世紀半ば、州間高速道路 29号線がサウスダコタ州の東部に建設された[ 5] 。その経路は少しだけ曲げられてウォータータウンの近くを通るようにされた。この道路の建設はウォータータウンを含め経路沿いにある大きな地域社会には経済的利益に繋がった。
地理
ウォータータウンは北緯44度54分12秒 西経97度7分14秒 / 北緯44.90333度 西経97.12056度 / 44.90333; -97.12056 [ 6] に位置する[ 6] 。
アメリカ合衆国国勢調査局 によれば、市域全面積は23.1平方マイル (59.8 km2 )、このうち陸地は15.2平方マイル (39.4 km2 )、水域は7.9平方マイル (20.4 km2 )、水域率は34.04%である。
ビッグスー川が市内を南北に流れており[ 7] 、ペリカン湖とカンペスカ湖という2つの湖がある。水際の大半は短い台地になっている。ウォータータウン地域空港の標高は1,745フィート (532 m) である。
人口動態
以下は2000年 の国勢調査 推計による人口統計データである。
基礎データ
人口: 20,237人
世帯数: 8,385世帯
家族数: 5,290家族
人口密度 : 513.0人/km2 (1,328.9人/mi2 )
住居数: 9,193軒
住居密度: 233.1軒/km2 (603.7軒/mi2 )
人種別人口構成
出身国別構成
ドイツ系: 47.1%
ノルウェー系: 19.8%
アイルランド系: 5.9%
言語別構成
英語: 96.6%
スペイン語: 1.7%
ドイツ語: 1.1%
年齢別人口構成
18歳未満: 25.9%
18-24歳: 11.3%
25-44歳: 27.9%
45-64歳: 19.9%
65歳以上: 15.0%
年齢の中央値: 35歳
性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族 (対世帯数)
18歳未満の子供がいる: 31.9%
結婚・同居している夫婦: 50.6%
未婚・離婚・死別女性が世帯主: 8.8%
非家族世帯: 36.9%
単身世帯: 30.5%
65歳以上の老人1人暮らし: 11.8%
平均構成人数
収入
収入と家計 (2007年推計)
収入の中央値
世帯: 34,348米ドル
家族: 44,944米ドル
性別
男性: 30,436米ドル
女性: 19,712米ドル
人口1人あたり収入: 18,994米ドル
貧困線 以下
対人口: 9.3%
対家族数: 5.7%
18歳以下: 8.5%
65歳以上: 11.0%.[ 8]
教育
ウォータータウンの公共教育はウォータータウン公立学校学区が管轄している[ 9] 。高等教育機関としてはレイクエリア工科大学がある[ 10] 。私立学校としてはグレートプレーンズ・ルーテル高校など4校がある。地域の図書館はウォータータウン地域図書館がある[ 11] 。
見どころ
メディア
ウォータータウンの日刊紙は「ウォータータウン・パブリック・オピニオン」である。聴取できるラジオ局はAMが3局、FMが7局ある。
交通
ウォータータウン市は南北に走るアメリカ国道81号線、東西に走る同212号線、および南北に走る州間高速道路29号線が利用できる。
市内にはウォータータウン地域空港があり、メサバ航空が就航している。地域のバス便はウォータータウン地域交通社が運行している。
著名な住人
クリーブランド・L・アボット、タスケギー大学のコーチ、教育者
ロバート・J・フォックス、ローマ・カトリック教牧師
ジョージ・R・マザー、アメリカ陸軍 将軍、アメリカ南方軍 司令官(1969年-1971年)
ジェイムズ・G・マクファーランド(1912年-2002年)、ゼネラルミルズの社長およびCEO
アーサー・C・メレット、ダコタ準州 最後の知事、サウスダコタ州初代知事
リー・レイモンド(1938年-)、化学技師、エクソンモービル の長期にわたる会長およびCEO、ウォータータウンで生まれ市内の小学校と中学校に通った。
テリー・レッドリン(1937年-)、野生動物画家
ティミー・ウィリアムズ、コメディグループ「The Whitest Kids U Know」のメンバー
主要な雇用主
少なくとも50人以上を雇用する国際的企業は以下の通りである[ 12] 。
脚注
^ a b c d e Hasselstrom, p. 29.
^ Find a County , National Association of Counties, http://www.naco.org/Counties/Pages/FindACounty.aspx 2011年6月7日 閲覧。
^ State & County QuickFacts, Watertown (city), South Dakota , 2011-12-24閲覧
^ Thompson (ed.), p. 173.
^ Schell, p. 333.
^ a b US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990 , United States Census Bureau , (2011-02-12), http://www.census.gov/geo/www/gazetteer/gazette.html 2011年4月23日 閲覧。
^ DeLorme (2001). South Dakota Atlas & Gazetteer . Yarmouth, Maine: DeLorme. ISBN 0-89933-330-3
^ Watertown, South Dakota: Now. Watertown Area Chamber of Commerce and Convention and Visitors Bureau, 2006
^ Watertown Public Schools
^ Lake Area Technical Institute
^ Watertown Regional Library
^ Watertown Chamber of Commerce. “Watertown Chamber of Commerce ”. 2008年3月3日 閲覧。
参考文献
Hasselstrom, Linda M. (1994). Roadside History of South Dakota . Missoula, MT: Mountain Press Publishing Company. ISBN 0878422625
Schell, Herbert S. (2004). History of South Dakota . Pierre, SD: South Dakota State Historical Society Press. ISBN 0971517134
Thompson, Harry F. (ed.) (2009). A New South Dakota History (Second ed.). Sioux Falls, SD: Center for Western Studies - Augustana College. ISBN 978-0-931170-00-3
外部リンク