ウェスタンデザインセンター
ウェスタンデザインセンター(英: Western Design Center、WDCと略記される)は、アメリカ合衆国アリゾナ州メサにある半導体メーカーである。 概要かつてのモステクノロジー社員であり、MOS 6502の特許権の一部を保有するBill Menschが1978年に設立した[1]。 MOS 65xxベースのマイクロプロセッサやマイクロコントローラ、関連チップ、評価・開発用基板などの開発・販売を行っている。 創業当初よりファブレス体制を取っており、外部ファウンドリである三洋半導体(現オン・セミコンダクター・ホールディングス)やTSMCへ製造を委託している[2]。 主な製品マイクロプロセッサ1978年に発売された8ビットCPU。 発売当時はAppleのApple IIe, IIcやエイコーンのBBC Masterなどのパソコン、アタリのAtari Lynxのような家庭用ゲーム機など、多くの製品でCPUとして採用された。 また、モステクノロジー、ロックウェル、NCR、GTE、Synertekといった多くの企業にライセンス供与を行っており、日本でもハドソンがW65C02SをベースにHuC6280を開発し、NECホームエレクトロニクスのPCエンジンやPC-FXなどの家庭用ゲーム機のCPUとして採用された。 2015年現在でも販売が続けられており、主に組み込みシステムなどで使用されている。 1983年に発売された16ビットCPU[4]。 発売当時はアップルのApple IIGSやエイコーンのAcorn CommunicatorなどのCPUとして採用された。 W65C02と同様、多くの企業にライセンス供与が行われており、日本でもリコーがW65C816Sをベースに開発したRicoh 5A22が任天堂のスーパーファミコンのCPUとして採用された。 2015年現在でも販売が続けられており、主に組み込みシステムなどで使用されている。 マイクロコントローラ8ビットマイクロコントローラ。 現在提供されているパッケージタイプは、PLCC、QFPの2種類[3]。 16ビットマイクロコントローラ。 現在提供されているパッケージタイプは、PLCC、QFPの2種類[3]。 関連チップMOS 6520 Peripheral Interface Adapter (PIA)互換のI/Oポートコントローラ。 現在提供されているパッケージタイプは、DIP、PLCCの2種類[3]。 MOS 6522 Versatile Interface Adapter (VIA)互換のI/Oポートコントローラ。 現在提供されているパッケージタイプは、DIP、PLCC、QFPの3種類[3]。 MOS 6551 Asynchronous Communications Interface Adapter (ACIA)互換の通信用チップ。 現在提供されているパッケージタイプは、DIP、PLCC、QFPの3種類[3]。 評価・開発用基板同社のチップを搭載した評価・開発用基板が販売されている[5]。
ソフトウェア自社製マイクロプロセッサ向けの開発環境として、Cコンパイラ、アセンブラ、リンカ、デバッガ、シミュレータ、インサーキット・エミュレータなどをリリースしている。 その他W65C265とW65C22を使用したMensch Computerという名前のコンピュータが販売されている。 出典関連項目外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia