イワカモメ
イワカモメ(岩鴎、Larus fuliginosus)は、チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。別名ヨウガンカモメ[1]。 分布サンタ・クルス島、イサベラ島、サンチャゴ島、ヘノベサ島、マルチェナ島、セイモア島に生息し[1]、サン・クリストバル島など島々の湾や砂浜で見られる[5]。 形態全長53cm[6][5](51-55cm[2][4])。翼開長130cm[7](125-140cm[1])。全身が灰褐色や暗灰色の羽毛で覆われる[2][3][4]。頭部は黒褐色[2][4]。尾羽の色彩は淡灰色で、中央尾羽の色彩は灰色[2]。眼の上下に白い三日月状の斑紋が入る[2][4]。 嘴の色彩は黒く[4]、先端が赤い[2]。足の色は褐色や紫色[2]。 分類生態食性は動物食で、魚類、甲殻類、小型爬虫類(ウミイグアナの幼体)、鳥類の卵などを食べる[2][4]。カリフォルニアアシカの食べ残しや、出産時に出る胎盤も食べる[2]。また他の鳥類が捕らえた獲物も奪う[2][4]。海岸を低空飛翔しながら獲物を探し、海辺や岩場で採食を行う[2]。 繁殖期になると番(つがい)で縄張りを形成する[2][4]。営巣中は警戒心が強く、約1km以内に侵入すると巣から離れる[2][4]。他個体の巣とは3km以上離れた場所[3]にある砂浜や岩場に巣を作り、周年繁殖(主に5-10月)し1回に2個の卵を産む[2][4]。抱卵期間は約33日[2][4]。約60日で羽毛が生えそろい[5]、雛は孵化してから約9週間で巣立つ[4]。 人間との関係漁港にも生息し、漁港や民家などで残飯を漁ることもある。[2][4] 生息数は安定していると考えられている[4]。ガラパゴス諸島は大部分が国立公園に指定されているが[2][4]、ガラパゴス諸島の人口や旅行者の増加による繁殖地への侵入、人為的に移入された動物(イヌ、ネコ、ネズミ、ブタ)による捕食、エルニーニョなどによる生息数の減少が懸念されている。[2][4] 参考文献
関連項目外部リンク
|
Portal di Ensiklopedia Dunia