イルミン・シュミット
イルミン・シュミット(Irmin Schmidt、1937年5月29日 - )は、ドイツのキーボード奏者にして作曲家であり、カンの創設メンバーとして最もよく知られている。 略歴シュミットはベルリンで生まれ、ドルトムントの音楽院や、エッセンのフォルクヴァング大学、ザルツブルク・モーツァルテウム大学で音楽を学び、ケルンにてカールハインツ・シュトックハウゼンの「新しい音楽のためのケルン講座」で作曲を学んだ[1]。 彼は主に指揮者として仕事を始め、ボーフム交響楽団やウィーン交響楽団、そして1962年に結成された「新しい音楽のためのドルトムント・アンサンブル」とコンサートを行った。この間、彼はいくつかの指揮者に贈られる賞を受賞した。シュミットはまた、アーヘン劇場で楽長を務め、シャウシュピールシュシュ・ボーフム(演劇学校)でミュージカルやシャンソンの講師として、またコンサート・ピアニストとして働いた。 1968年、シュミットはホルガー・シューカイ、ミヒャエル・カローリ、ヤキ・リーベツァイトとともに実験的なクラウトロック・バンド、カンを結成した。シュミットは、1979年にグループが解散するまで、カンのキーボード奏者を務めた。1986年と1991年に、カンの再結成にも参加した。 シュミットは、『Knife in the Head』(1978年)や『パレルモ・シューティング』(2008年)など、40作品以上の映画やテレビ番組のスコアを担当している。何枚かのソロ・アルバムを録音しており、マーヴィン・ピークの『ゴーメンガースト三部作』に基づいたオペラ『ゴーメンガースト』を書いた。『ゴーメンガースト』は1998年にヴッパータール歌劇場にて初演されている。この作品からの抜粋版が、1999年に「Spoon Records」から発表された[2]。彼の妻、ヒルデガルト・シュミットは、1970年代からカンのマネージメントおよびレコード・レーベル「Spoon Records」の責任者となっている。 2008年現在、シュミットは南フランスに住んでいる。音楽以外の趣味は料理[3]。2015年、芸術文化勲章 (シュヴァリエ)を受賞した[4]。 2018年、シュミットとイギリスの作家兼編集者であるロブ・ヤングは『All Gates Open:The Story of Can』というタイトルのカンに関する本を出版した[5]。 ディスコグラフィソロ・アルバム
カン→詳細は「カン (バンド)#ディスコグラフィ」を参照
ビブリオグラフィ
ビデオグラフィ
脚注
外部リンク |
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