イドラ級フリゲート
イドラ級フリゲート (ギリシア語: φρεγάτες τύπου Ύδρα, 英: Hydra class frigate) は、ギリシャ海軍が運用するフリゲートの艦級。MEKO 200型フリゲート・シリーズに属する。ギリシャ海軍では、MEKO 200IN型フリゲート(希: Φρεγάτες τύπου ΜΕΚΟ 200ΗΝ)[1]またはMEKO 200HN級フリゲート(英: Frigates Class MEKO 200HN)[2]と呼称している。 実質、ギリシャ海軍の顔といえる存在。 来歴ギリシャ海軍は、1980年代初頭にエリ級フリゲートを導入することでその艦隊の近代化に着手したが、これらはいずれもオランダで建造されたものであった。また艦隊には依然として、第二次世界大戦後に供与された各国の中古艦が相当数残っており、その更新は急務であった。このことから、1980年代中盤より、海外の設計に基き、海外からの援助を受けて、ギリシャ国内でフリゲートを建造することが計画されるようになった[3]。 当初はイギリスのリアンダー級フリゲートの改良型やイタリアのルポ級フリゲートが候補とされていたが、1988年4月18日、ドイツのブローム・ウント・フォス(B+V)社によるMEKO 200型フリゲートの選定が発表された[3]。これによって建造されたのが本級であり、1989年2月10日に正式な発注がなされた[4]。 設計→詳細は「MEKO 200型フリゲート」を参照
本級は、MEKO 200型のアップデート型であるMEKO 200 Mk.3型の設計を採用している。これは各種配管や配線の設計を見直すことで、シースキマーなどに対する耐堪性を強化したもので、1年ほど先行して整備されていたポルトガル海軍のヴァスコ・ダ・ガマ級フリゲートと同様であるが、同級がヘリコプターを2機搭載していたのに対して、本級は1機のみの搭載となっている。 なお、本級の搭載するVLSについては、2007年の改修によりMk.48 Mod.2 からMod.5に換装されており、ESSM運用能力が付与されている。 配備1番艦の建造は1990年12月より開始された。1番艦はドイツで、2番艦以降はギリシャのヘレニック造船所で建造された。なお、本級の建造費用の一部は対外有償軍事援助の形で支払われている。 当初は6隻の建造が計画されていたが、オランダ海軍を退役したコルテノール級フリゲート8隻の導入が決定されたことで、本級の建造数は4隻に削減された。
登場作品
脚注
関連項目外部リンク
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