イオンモール甲府昭和
イオンモール甲府昭和(イオンモールこうふしょうわ)は、山梨県中巨摩郡昭和町飯喰に所在するイオンモールのモール型ショッピングセンターである。 概要敷地面積119,000m2、総賃貸面積(集客施設面積)は70,000m2、商業施設面積(売場面積)45,600m2は山梨県内のショッピングセンターでは最大である。運営・管理はイオンモールが行ない、山梨県内初となる「イオン[注 1]」を核テナントに180店舗(増床前は130店舗)の専門店が入居する。また、付帯集客施設にはシネマコンプレックスとして「TOHOシネマズ甲府」(トウホウシネマズこうふ)が出店し、経営はTOHOシネマズが行なう。その他、飲食街が設けられる。 立地は甲府盆地のほぼ中心部に位置しており、2km圏内には中央自動車道甲府昭和ICや新山梨環状道路、甲府バイパスなど主要道路が通っている。そのため地元昭和町のほか隣接する甲府市をはじめとする甲府都市圏の来客が多い。 計画当初は集客施設面積は63,000m2、商業施設面積48,000m2と、甲信地方でも最大規模の施設になる予定であったが、甲府駅前の商店街保護を訴える甲府市と甲府商店街連盟、甲府リバーサイドタウン内のショッピングセンターに影響を及ぼすことが予想される中央市、さらには付近にある昭和バイパスの渋滞が増大することを恐れた山梨県庁が、イオンモールと昭和町に計画の縮小を要請し、集客施設面積48,000m2、商業施設面積28,000m2に修正のうえ、当該部分が先行オープンした。 その後も当初計画に合わせるため増床計画を提案していたが、周辺自治体や商店街からの反発で延期され、2016年に県からようやく同意が得られ、2017年11月23日に増床部分がオープンした(詳細は沿革を参照)。 沿革開業まで
開業後
施設概要
主なテナント出店テナントの一覧・詳細情報は公式サイト「ショップガイド」を、営業時間は公式サイト「営業時間・サービスガイド」を参照。 メインテナント
専門店1階
2階3階
TOHOシネマズ甲府
TOHOシネマズ甲府は、イオンモール甲府昭和の2階に所在するシネマコンプレックスである。 経過TOHOシネマズの前々身である東宝関東興行[注 3]は2000年(平成12年)に甲府市にあるグランパーク内にシネマコンプレックス『グランパーク東宝8』を開館。当時の甲府市は甲宝シネマや甲府東映セントラル、甲府武蔵野シネマ・ファイブ、テアトル甲府など映画館やシネマコンプレックスが乱立しており、その館数やスクリーン数からして「人口に対するスクリーンの多さは全国1、2を争う」[19]とまで言われるほどの過当競争となっていた。このためグランパーク東宝8も開館当初は伸び悩み、甲府中央商店街にあったシネマコンプレックスの甲府武蔵野シネマ・ファイブとの割合は東宝8が44に対して甲府武蔵野が56と苦戦を強いられていた[20][21]。しかし甲府バイパス沿い(かつ中央自動車道甲府昭和インターチェンジ近く)という車社会の山梨県では好立地で、またグランパークの駐車場も甲府市中心部と異なり無料であったことからそれを生かして次第に客足を伸ばしていき、最盛期には年間50万人程度を動員する[注 4]などグランパーク東宝8単体でみると順調な経営であった[20]。 一方で甲府バイパス沿いのロードサイド店舗との競争に晒されたグランパーク全体の経営は低調で、2006年(平成18年)には管理会社「甲府新都市開発」が民事再生法の適用を受けるなど不安定な状況の中、昭和町でイオンモールの誘致構想が持ち上がるようになる[2][注 5]。翌2007年(平成19年)にイオンモールの建設が認可・決定するとTOHOシネマズとイオンモールで交渉を行ない、2010年(平成22年)11月29日にTOHOシネマズ甲府としてオープンすることが発表され[22]、2011年(平成23年)2月にイオンモール甲府昭和へ移転という形でグランパーク東宝8の閉館も決定した[20]。同年3月10日に報道陣向けの完成披露が行われ[23]、11日のプレオープンによる公開を経て17日に全面開館した。なお、プレオープン当日に東日本大震災が発生したことで公開は途中で中止となり、その後も29日まで輪番停電により終日休館や一部時間帯で上映が休止するなど不安定な状況が続いていた[24][注 6]。 TOHOシネマズ甲府の開館後は山梨県内の映画館やシネマコンプレックスが相次いで閉館していき[注 7]、2023年(令和5年)12月14日にシアターセントラルBe館が休館してからは山梨県で唯一となる(一部例外を除き)毎日営業を行なっているシネマコンプレックスおよび映画館となっている[19][注 8]。 設備9スクリーン・1,729席(車椅子21席)を擁し、開館当初からデジタルプロジェクターによる3D上映にも対応している。3D上映技術はソニー製の「Sony Digital CinemaTM 3D」を世界で初めて採用している[25]。
その他東宝系であることから上映作品は東宝配給が多いが、山梨県で通常営業を行なっているシネマコンプレックス・映画館であることから他社配給の映画も上映している(TOHOシネマズ甲府に限らずシネマコンプレックス・映画館が少ない地域ではよくあるケース)。 これまで山梨県の旧国名である甲斐国と統治していた武田信虎の生涯を扱った『信虎』[27]や山梨県が舞台のアニメ映画『映画 ゆるキャン△』[28]など山梨県にゆかりのある作品をはじめ、舞台挨拶を行なう場合もある。 交通アクセス自動車
公共交通機関
近隣の商業施設
その他
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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