アンテナ (ZZトップのアルバム)
『アンテナ』(Antenna)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、ZZトップが1994年に発表した11作目のスタジオ・アルバム。バンドは1992年に3千万ドル以上の契約金でRCAレコードへ移籍し[12]、本作は移籍第1弾アルバムとしてリリースされた。 背景本作のタイトルは、バンドに大きな影響を与えた1950年代から1960年代のロック・ラジオ局に敬意を表したものであり[13]、フランク・ベアードは本作のライナーノーツで「アンテナが俺達を結びつけたと言ってもいい」とコメントしている[14]。ビリー・ギボンズによれば、本作のレコーディングでは「ギターのトラックをデカくすることはできる。それをボーカルでやってみたらどうだろう?」という発想から、ボーカルのオーバー・ダビングが試みられたという[15]。 日本盤やヨーロッパ盤には「エヴリシング」がボーナス・トラックとして収録された。 反響バンドの母国アメリカではBillboard 200で最高14位に終わり、『イリミネイター』(1983年)以降のスタジオ・アルバムとしては初めてトップ10入りを逃す結果となる[9]。1994年3月にRIAAによってゴールドディスクに認定され、同年6月にはプラチナディスクに認定された[16]。 全英アルバムチャートでは3位に達したが、チャート圏内に入ったのは6週だけで、本作を最後にバンドはイギリスでトップ10から遠ざかる[3]。スウェーデンのアルバム・チャートでは3週連続で1位を獲得した[1]。 本作からの第1弾シングル「ピンクッション」は『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで1位となり[9]、全英シングルチャートでは15位に達した[17]。続く「ブレイクアウェイ」はメインストリーム・ロック・チャートで7位[9]、全英60位[17]を記録。また、メインストリーム・ロック・チャートではその後「ガール・イン・ア・Tシャツ」が27位、「ファズボックス・ヴードゥー」が30位となった[9]。 収録曲特記なき楽曲はビリー・ギボンズ、ダスティ・ヒル、フランク・ベアードの共作。
ボーナス・トラック
参加ミュージシャン脚注
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