アンソニー・テイラー (サッカー審判員)
アンソニー・テイラー(Anthony Taylor、1978年10月20日 - )は、イングランド・マンチェスターウィゼンショウウ出身のサッカー審判員。2010年に、プロフェッショナル・ゲーム・マッチオフィシャル・リミテッドによりプレミアリーグを裁くことの出来るセレクトグループ1に任命され、さらに2013年には国際サッカー連盟 (FIFA) 登録の国際審判員に任命されている。 2015年5月1日にウェンブリー・スタジアムで行われたキャピタル・ワン・カップ決勝(チェルシーがトッテナムホットスパーを2-0で下す)、さらに同年8月2日に行われたFAコミュニティ・シールド(アーセナルがチェルシーを1-0で下す)を担当したほか、チェルシーとアーセナルの間で争われた2017年と2020年のFAカップ決勝戦を担当しており(共にアーセナルが2–1で勝利)、1900年・1901年のアーサー・キングスコット以来となる、2度のFAカップ決勝を審判した人物となった[1]。 来歴初期のキャリアテイラーは2002年にノーザンプレミアリーグで審判としての活動を開始し[2] 、2004年にノースカンファレンスで審判を務めるようになる[3]。彼は2006-07シーズンを前ににフットボールリーグの審判リストに登録され、リーグ2・レクサム対ピーターバラ・ユナイテッドの試合を担当したのが最初だった[4]。 2006年11月、彼は、クルー・アレクサンドラの本拠地でもあるグレスティロードで、 U-19イングランド代表とU-19スイス代表との国際親善試合を担当した[5]。 プロとしてのキャリア2010年2月のフラム対ポーツマスを含むプレミアリーグ3試合を担当し、シーズン終了後にセレクトグループ1に登録される。登録後の最初の試合は2010年9月のブラックバーン対フラムの試合で、試合は1対1で終了した[6]。 テイラーは2011-12シーズンの彼の最初のゲームとなるミドルスブラ対リーズ・ユナイテッドの試合で、リーズのジョニー・ハウソンとマックス・グラデル、ミドルスブラのトニー・マクマホンの3人に退場(イエローカード2枚によるものを含む)の処分を下した[7]。テイラーはそのシーズンに合計34試合を審判し、リーズの3人を含む合計8人の選手を退場処分とした。 2013年1月1日付でテイラーはFIFA登録の国際審判員となる。その年の5月に行われたFAカップ決勝では第4の審判員を務める。 2013–14シーズンの開幕節でテイラーはアーセナル対アストン・ヴィラを担当、アストン・ヴィラに2つのPKを与え、アーセナルのローラン・コシールニをイエローカード2枚で退場処分とした。アーセナル指揮官のアーセン・ベンゲルはテイラーのジャッジを「頑固」と称した[8]一方で、アストン・ヴィラの指揮官であるポール・ランバートは「良い試合だった」と語った。 [9] 2015年3月1日、テイラーはチェルシーとトッテナム・ホットスパーの間で争われたフットボールリーグカップ決勝の審判を務めた[10]。 2015年、テイラーは2015FAコミュニティ・シールド決勝と2015フットボールリーグカップ決勝の両方を担当した[11] [12]。 2017年4月26日、テイラーは2017FAカップ決勝の主審に任命された[13]。 2018年5月26日、彼は2018EFLチャンピオンシッププレーオフ決勝戦の審判団に選ばれた。 2020年9月16日、テイラーは2020UEFAスーパーカップの主審に任命された[14]。 2021年6月12日、テイラーはフィンランドとデンマークの間で行われたUEFA EURO 2020グループステージの試合を担当。 43分、デンマークMFクリスティアン・エリクセンがピッチで倒れ、テイラーは迅速な対応で試合を中断し、救急搬送の前にピッチ内での緊急治療を認めた[15]。エリクセンの状態が改善したことが明らかになった後、試合はその日の後半に再開された。 恩師のクリス・フォイからは、かつての刑務所での訓練が役に立った、と評されている[16] [17]。 統計
すべての大会の統計。 2006-07年より前の記録無し [18]
注釈
外部リンク
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