アルバン・プレオベール(フランス語: Alban Preaubert, 1985年9月20日[1] - )は、フランスのフィギュアスケート選手(男子シングル)。
2009年欧州選手権5位。
人物
ユニークな演技で知られ、フィギュアスケート以外にも多くのスポーツをこなし、柔道も赤帯を持っている[2]。また、フランスの名門グランゼコールの一つであるESCP EUROPE[1][3]を2010年5月に卒業、MBAを取得し[4]、2011年よりパリに本拠地を置く資産運用会社に勤務している[5]。
技術・演技
4回転トウループと6種類の3回転ジャンプを跳ぶことができる。2007年夏には練習中に4回転ループに成功しており、いずれ競技会でも取り入れたいと語っている[1]。
スピンでもほとんどレベル4を獲得し、取りこぼしが少ない。
経歴
6歳からスケートを始めた。2006-2007シーズン、グランプリシリーズで出場した2戦とも表彰台に上がり、初めてグランプリファイナルに進出を決めた。しかし、その後の練習中に背中を痛めてフランス選手権を欠場。グランプリファイナルには怪我をおして出場した。
2007-2008シーズン、欧州選手権で10位に終わった後、新しいSPを作って巻き返しをねらっていたが、世界選手権のSP前の練習で転倒して背中をいため、棄権することとなった[1][3]。
2008-2009シーズン、序盤の国内テスト大会でブライアン・ジュベールを破って優勝し[6]、エリック・ボンパール杯、ロシア杯で共に3位と好調、欧州選手権で5位となったが同国人のジュベールが優勝、ヤニック・ポンセロが4位だったため、世界選手権のフランス勢の2枠の中に残ることが出来なかった。
2011-2012シーズンはスケートカナダへの出場登録がなされていたが、シーズン開始前に自身の出身地域の地方紙に対し、現在はパリの資産運用会社に勤務しており、仕事が最優先で練習を行っていないということ、2011年冬季ユニバーシアードの代表に選出されなかったことに非常に失望したこと、そして膝の具合が良くないことを挙げ、明確に引退を表明することはないけれども、今後は試合に出場する考えはないことを表明した[5]。
2011-2012シーズンからフランスのユーロスポーツで解説を行っている。
主な戦績
詳細
プログラム使用曲
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k 『フィギュアスケートDays Plus 2008-2009男子シングル読本』ダイエックス出版、2008年9月、pp.78-79
- ^ GOLDEN SKATE
- ^ a b 『PASSION 2009 フィギュアスケート男子シングルフォトブック』双葉社、2009年2月、p.111
- ^ Préaubert Takes a Classical ApproachIFS magazine, 02/02/11
- ^ a b Patinage artistique / La carrière en pointillés d'Alban PréaubertL'union, 06/10/2011
- ^ Preaubert surprises Joubert at French Masters World No. 1 loses in France for first time in four yearsicenetwork.com, 10/05/2008
- ^ 『ワールド・フィギュアスケート 36』新書館、2009年2月、p.28
- ^ 『WFS36』p.36
- ^ 小坂有紀編『COLORS 2007 フィギュアスケート男子読本』あおば出版、2007年3月、p.93
- ^ 境田優「06-07シーズン振付師相関図」『フィギュアスケートDays vol.2』DAI-X出版、2007年3月、pp.32-35
外部リンク