アリソン J33
アリソンJ33はアメリカ合衆国の遠心式圧縮機を備えたターボジェットエンジンである。 概要もともとは第二次世界大戦中にフランク・ホイットルによって開発されたジェットエンジンの設計をターボチャージャーの開発で実績のあったゼネラル・エレクトリックが導入してアレンジを加えて製造された。それは後にJ31になった。 次にアメリカ陸軍からの要請で推力を4,000lbに高めた機種が開発され、それがJ33になった[1]。 生産は1945年に軍の指示でアリソン・エンジンに移管された。 日本でのオーバーホール1954年7月、川崎航空機はジェットエンジンオーバーホール準備室を発足させ、T33練習機のオーバーホールに関する技術提携先のLASO(ロッキード・エアクラフト・サービス・オーバーシーズ)から技術作業員18名を受け入れて、受注準備を始める[2]。LASOの支援を受けて、川崎航空機がジェットエンジンのオーバーホール契約の提案書を作成して受注。同年9月に熱処理メッキ工場、修理組立工場が完成。部品の管理、帳票を米軍方式にし、品質管理も米軍規格MIL-Q-5923Bを適用、LASOの品質管理制度を導入。1955年1月にアメリカ軍へ初めて引き渡しを完了。この過程で近代的な生産技術・品質管理・生産管理手法を取得し、後のジェットエンジン事業の発展の基礎となった[2]。なお、1990年の航空自衛隊の最終号機の出荷までに3800台以上をオーバーホールした。 派生機種
搭載機仕様(J33-A-35)
関連項目出典
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