アテネクラシックマラソン
アテネクラシックマラソン(Athens Classic Marathon)は、毎年11月にギリシャのアテネで開催される、マラソン大会。 概要紀元前450年9月12日にマラトンの戦いで勝利したアテナイの名将ミルティアデスは、フィディピディス(Philippides)という兵士を伝令に選んだ。フィディピディスはマラトンから約40km離れたアテナイまでを駆け抜け、アテナイの郊外で「我勝てり」と告げた後に力尽きて息を引き取ったと言われている[1](マラソン#マラソンの名の由来参照)。1896年にアテネで開かれた第1回オリンピックでは、この故事に因み、マラトンからアテネ・パナシナイコ競技場までの競走が加えられた。これが、マラソンの始まりである[2]。 そして1972年に同じコースで始まったマラソン大会が、アテネクラシックマラソンである[3]。1983年にギリシャアマチュア陸上連盟(Hellenic Amateur Athletic Association、SAGAS)の援助を受け、メジャーな大会になった。国際陸上競技連盟よりIAAFゴールドラベルに認定されている[4][5]。2013年大会には、5km,10km,そして競歩部門を含めて30,000人もの参加者があった[6][7]。 非常に難しいコースで知られ、特に10km地点と31km地点の上り坂は世界屈指の難しさと言われている[8]。そのためか歴代の優勝者を見ても、2時間10分以内(サブテン)達成者はおらず、女子に至っては2時間30分以内を達成した者もいない。大会記録は、男子ではFelix Kandie(2014年。ケニア)の2時間10分37秒、女子ではRasa Drazdauskaitė(2010年。リトアニア)の2時間31分6秒である。 地元ギリシャ選手の優勝が目立つ(最多優勝は、地元ギリシャのNikolaos Poliasの4回である)が、近年は東アフリカ勢の躍進が目立っている。過去に日本人選手はこの大会で、男子1人,女子5人の優勝者を輩出している(1999年の大会では男女アベック優勝を成し遂げている)。 歴代優勝者大会記録 ギリシャ選手権として開催された大会。
備考1955年から1997年にかけて、同じマラトン~アテネ間を走る別のレースが、毎年4月(年によっては5月)に行われていた。このレースも本件とは関係ないにもかかわらず、アテネクラシックマラソンと呼ばれていた。かつてはこのレースが、ギリシャ選手権を兼ねていたが現在は行われていない[9]。尚、このアテネクラシックマラソンで、アベベ・ビキラが1961年大会で優勝している(タイムは2:23:44.6だった)。 脚注
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