アサルトアサルト(ASSAULT)
『アサルト』 (ASSAULT) は、1988年4月にナムコから稼働されたアーケード用多方向スクロールシューティングゲーム。ナムコのシステム基板「SYSTEM II」の第1弾作品。北米ではアタリから稼働された。 自機の戦車を操作し、地球人による侵略から惑星を守る事を目的としている。同年にゲームの難易度を2タイプから選択できるようになったマイナーチェンジ版として『アサルトプラス』 (ASSAULT PLUS) も発表された。 後にPlayStation用ソフト『ナムコミュージアム VOL.4』(1996年)に『アサルト』、『アサルトプラス』が共に収録された他、2009年にはWii用ソフトとしてバーチャルコンソールアーケードにて配信。また、2022年にアーケードアーカイブスの1作品としてPlayStation 4版とNintendo Switch版が配信された。 アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第2回ゲーメスト大賞」(1988年度)にて、ベストシューティング賞8位、ベストエンディング賞8位を獲得した。 概要先端にボタンの付いた2本のレバーで自機の戦車を操作する、トップビュー(見下ろし)任意スクロールシューティングゲームである。マップ中に配置された大型砲台をすべて破壊するとステージクリアとなる。 レバーを2本用いた無限軌道(キャタピラ)車両の操作を画面回転を使って表現したため、比較的判りやすい仕様である。 メカデザインは大河原邦男、音楽は細江慎治と野口和雄が担当している。 ゲーム内容システムナムコのマザーボードSYSTEM II基板を使用したゲームの第一弾。このゲーム基板の持つ回転・拡大縮小機能をうまく活かし、「自機では無くフィールドを回転させる」という方法で、同基板の性能をアピールするとともに判りやすい操作性を実現した。 2本の4方向ジョイスティックで自機の移動を行う。左右のジョイスティックの前後動はラジコンの戦車などと同様、左右のキャタピラの動きに対応している。2本とも前方に倒すと前進、2本とも手前に倒すと後退。右スティックを前方に倒し、左スティックを中央のままにすると左方向に旋回しながら前進する。左右のレバーを前後逆に入れることで素早く超信地旋回することも可能で、重要なテクニックとなる。自機の画面上での位置や向きは固定で、移動の操作をすると、表示上は自機以外の敵・背景などが回転・移動する。 レバーを2本とも左右同じ方向に倒すと自機が真横へ転がる「ロールオーバー」を行う。左右に押し広げると機首を持ち上げる「ウィリー」を行い、その間にショットを押すとグレネード弾を発射、障害物を無視し照準周囲の広い範囲を攻撃することが可能。グレネード弾の照準位置はウィリーの高さによって変動し、これにより空中の敵を倒すことが可能。なお、ウィリーはその間移動・回転ができず近距離攻撃がしにくくなるため、敵の攻撃に晒され易い。 また、マップ中に「エレベーター」(リフトゾーン)と呼ばれる自機をジャンプ(リフトジャンプ)させる事ができる場所が存在する。自機をジャンプさせると、地形が遠くなるために画面が縮小して表示される。この際には使用武器がグレネードに固定され、より遠方の敵を攻撃可能。ただしエレベーターには使用回数制限がある。うまく使えば大量の敵を倒せるが、同時に広範囲の敵に認知される。更に着地時はほぼ無防備なため、無計画にジャンプを乱発するとかえって自機を危険に晒すことになる。 主なターゲットとは逆方向に自機が向いているとコンパスが表示される。ただし、障害物などは考慮されないため、コンパスの表示に従っていればクリアできるとは限らない。 プレイヤーは敵大型砲台を目指して現れる敵戦車を破壊しつつ進んでいく。ステージ中では常に時間制限があり、敵の弾に当たってミスになるだけでなく、タイムが00になってもミスで自機を1機失う。タイムはステージ開始時には表示されないが、タイムオーバー99秒前になると画面中央上にそれが表示されカウントダウンが始まる。時間内にすべての敵大型砲台を破壊すれば1ステージクリアとなり、残りタイム1秒につき50点がタイムボーナスとして得点加算される。当初のバージョンには、タイムが00になると同時にクリアするとタイムボーナスがフルに加算されるバグがあり、後期のバージョンや『アサルトプラス』では修正されている。 『アサルト』は全11ステージ、『アサルトプラス』は『イージーアサルト』と『スーパーアサルト』の2バージョンが収録され、それぞれは全5ステージ・全10ステージクリアでエンディングとなる。『アサルトプラス』のみ、全面クリア時に残機ボーナスとして1機につき20万点が加算される。 同社の『グロブダー』(1984年12月リリース)と同様、敵を破壊すると残骸が残り、この上での自機や敵の機動性能は低下する。 ストーリー人口膨張によって飽和状態に達したアジア諸国は、共同して宇宙への移民を計画した。 居住に適する惑星を、調査するための宇宙船1号機は、3000人の搭乗キャパシティを持つ仕様で建造され、 旅立って行った。乗組員の構成は、約2000人が軍人で、残りは、他のアジアの科学者・技術者である。 ついに地球型の環境を持つ1つの星が発見された。しかし実に異様な惑星だった。 既存の物理学で、これを説明する事はできない。 強い生命反応があったため、降下機動部隊によって最初の一歩はしるされた。 原住民のような人間型原住民による、ほとんどの抵抗とも言えない戦闘の後、占領は完了した。 占領の後、惑星の調査をすると、意外にもその原住民は、高度な文明を長く維持していたらしい事が判明した。地球の文明との相違は、軍隊というものがない、というより戦いを経験したことが無いらしいこと、そのため簡単に地球人の侵入を許してしまったと結論された。 原住民の反撃を恐れた地球人たちはもともと軍人が多かったこともあって、第2次以降の移民団の安全を確保する必要もあり、強力な軍事国家を作った。浮遊大陸上の要所要所に要塞基地を配備し、つねに万全と思われる警戒を、怠りない。 ここから、プレイヤーは、原住民のファイターとなって、戦いが始まる。 敵キャラクター敵戦車には軽戦車と重戦車がある。 軽戦車
重戦車後半ステージでは殆どの重戦車の耐久力が上昇している。
その他
移植版
スタッフ
評価
ゲーム誌『ゲーメスト』誌上で行われていた「第2回ゲーメスト大賞」(1988年度)において、読者投票によりベストシューティング賞で8位、ベストエンディング賞で8位、年間ヒットゲームで11位を獲得した[8]。 脚注
外部リンク |
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