アクシバ
アクシバ(灰汁柴[4]、学名: Vaccinium japonicum)はツツジ科スノキ属の落葉低木。山地の林縁などに生える。中国名は、日本扁枝越橘[1]。 特徴落葉広葉樹の低木で、樹高は30 - 50センチメートル (cm) になる[4]。若い枝には鈍い稜があり、緑色で無毛。樹皮は灰褐色で、不規則に縦に裂けて剥がれる[4]。一年枝はジグザグ状になり、緑色で平たくて稜があり、無毛である[4]。 葉は紙質で、長さ1ミリメートル (mm) になる葉柄をもって互生する。葉身は楕円形または卵状楕円形で、長さ1.5 - 6 cm、幅0.7 - 2.5 cmになり、先端はとがり、基部は円形、鈍形または浅心形になる。葉の表面は濃緑色で脈上に短毛が生え、裏面はやや粉白色を帯び、無毛。葉の縁に先が腺毛になる細鋸歯がある。 花期は6 - 7月[4]。葉腋から長い花柄を伸ばし、1個の花を下向きにつける。花柄は長さ10 - 15 mmになり、細く無毛、花柄の基部には1 - 2枚の小包葉があるが、早く落ちる。萼筒は長さ1.5 mmの鐘形で、先端は開いて4裂し、裂片は3角形となり、先はとがる。花冠は淡紅紫色で、つぼみ状態で長さ1 cmの披針形になり、開花時に花冠裂片が基部近くまで深く4裂し、先が外側にくるくると巻き込む。雄蕊は8本ある。果実は径5 mmの球状の液果で、赤色に熟す[4]。果実は食用になる。 冬芽は長卵形で紅紫色や緑白色をしており、2枚の芽鱗に包まれている[4]。枝の先には仮頂芽がつき、枝上部の側芽とほぼ同じ大きさである[4]。側芽は枝に互生する[4]。葉痕は三日月形で、維管束痕が1個つく[4]。 分布と生育環境日本では、北海道、本州の東北地方、中部地方北東部および関東地方北部から九州に分布し、山地帯の林縁に生育する[4]。アジアでは、樺太にも分布する。 東日本には無毛のアクシバが、西日本には毛が生える変種のケアクシバが分布する。 品種、変種
脚注
参考文献
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