アイ・キャント・エクスプレイン

「アイ・キャント・エクスプレイン」
ザ・フーシングル
B面 ボールド・ヘッデッド・ウーマン
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 1964年11月 ロンドン パイ・スタジオ[1]
ジャンル ロック
時間
レーベル イギリスの旗ブランズウィック・レコード
アメリカ合衆国の旗デッカ・レコード
作詞・作曲 ピート・タウンゼント
プロデュース シェル・タルミー
チャート最高順位
  • 8位(イギリス[2]
  • 93位(アメリカ [3]
ザ・フー シングル 年表
ズート・スーツ(ザ・ハイ・ナンバーズ名義)
(1964年)
アイ・キャント・エクスプレイン
(1965年)
エニウェイ・エニハウ・エニホエア
(1965年)
ミュージックビデオ
「I Can't Explain」 - YouTube
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アイ・キャント・エクスプレイン」(I Can't Explain)は、イギリスロックバンドザ・フーの楽曲。作詞・作曲はメンバーのピート・タウンゼントによる。バンド名をザ・ハイ・ナンバーズからザ・フーに変更した上での再デビュー・シングルとしてリリースされ、スタジオ・アルバムには収録されなかった。1964年にアメリカで発売された後、1965年には母国イギリスでもリリースされた。

背景

キンクスのサウンドを意識して作られた曲とされており[4]ロジャー・ダルトリーは後年、この曲がキンクスの音楽性を思い起こさせることから「レコーディングする時は、ちょっとためらいがあった」と語っている[5]

ジ・アイヴィー・リーグがバック・コーラスを担当し、更にジミー・ペイジリズムギターで参加した。プロデューサーのシェル・タルミーが2012年に『クラシック・ロック』誌のインタビューで語ったところによれば、ピート・タウンゼントがリードギター、ペイジがリズムギターという役割分担だったが、タルミーは当時のタウンゼントをあくまでリズム・ギタリストと捉えていたため、安心材料としてペイジを待機させていたという[6]。また、シングルのB面に収録された「ボールド・ヘッデッド・ウーマン」では、ペイジがファズ・ギターを弾いている[7]

1964年にアメリカで先行発売されたシングルの初回プレス盤は、タイトルが「Can't Explain」と誤記されており、すぐに正しいタイトルに修正された[1]

反響・評価

「アイ・キャント・エクスプレイン」は全英シングルチャートに13週チャート・インして、最高8位を記録するヒット曲となった[2]。また、アメリカのBillboard Hot 100でもチャート・インを果たすが、最高93位に終わっている[3]

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では380位にランク・イン[8]。また、ピッチフォーク・メディアのスタッフが2006年に選出した「1960年代の偉大な200曲」では9位にランク・インした[9]

カヴァー

スコーピオンズ

「アイ・キャント・エクスプレイン」
スコーピオンズシングル
初出アルバム『蠍伝説〜スコーピオンズ・ベスト』
リリース
ジャンル ヘヴィメタルハードロック
時間
レーベル 欧州連合の旗EMI
アメリカ合衆国の旗マーキュリー・レコード
作詞・作曲 ピート・タウンゼント
プロデュース ブルース・フェアバーン
ミュージックビデオ
「I Can't Explain」 - YouTube
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ドイツヘヴィメタルバンドスコーピオンズは、オムニバス・アルバム『Stairway to Heaven/Highway to Hell』(1989年)にブルース・フェアバーンのプロデュースによる「アイ・キャント・エクスプレイン」のカヴァーを提供[10]。このカヴァーは、スコーピオンズのベスト・アルバム『蠍伝説〜スコーピオンズ・ベスト』(1989年)や、日本盤EP『ウィンド・オブ・チェンジ』(1991年)にも収録された。また、シングルとしてもリリースされているが、アメリカ盤のジャケットでは原題と同様「I Can't Explain」と表記されているのに対し[11]、ヨーロッパ盤のジャケットでは「Can't Explain」と表記されている[12]。ヨーロッパでは変形ディスク仕様のピクチャー・レコードも発売された[13]

スコーピオンズのヴァージョンは、アメリカでは『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで5位に達した[14]

収録曲

ヨーロッパ盤

  1. Can't Explain
  2. Lovedrive
  3. China White(12インチ・シングルのみ)

アメリカ盤CDシングル

  1. I Can't Explain
  2. Blackout
  3. Hey You

その他のカヴァー

脚注

外部リンク

Rickenbacker Guitars” (英語). thewho.net. 2022年1月12日閲覧。