アイランド型哨戒艦
アイランド型哨戒艦(英語: Island-class patrol vessel)は、イギリス海軍が運用していた哨戒艦の艦級[1][2]。 来歴1973年に開幕した第三次国連海洋法会議で、距岸200海里の排他的経済水域(EEZ)に関するコンセンサスが形成され、新海洋秩序時代への道が開かれた。またイギリスでは1960年代より北海油田の開発が進められており、その警備の必要性も増大し続けていた。これに応じて整備されたのが本型であり、ネームシップを含む5隻が1975年2月11日に発注され、1977年10月21日には更に2隻が追加された[1][2][3]。 設計設計面では、スコットランド漁業保護庁の漁業取締船「ウェストラ」および「ジュラ」をベースとしており、トローラーに近いものとなっている。凌波性および航続距離が最優先とされ、兵装の重要性は低いものとされていた。これにより、ビューフォート風力階級8の疾強風状況でも12~15ノットの速力を維持できる。ただし北大西洋で活動するには動揺性能に難があったことから、就役後にビルジキールを大型化するとともに、最終2隻はフィンスタビライザーを装備して竣工しており、他の5隻も後日装備としている[1][2][3]。 航行の合理化のため、デッカCANES-2統合航法システム(Computer-Aided Navigation System)を搭載している。警備救難のため、エイボン・シーレイダー複合艇2隻を搭載していた。また北海油田警備という任務の性格上、石油流出に対応するため、油処理剤28.6トンを搭載できる[1][2]。 同型艦一覧
脚注出典参考文献
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