らぶでれーしょん!
『らぶでれーしょん!』は、SMEEより2009年10月23日に発売されたPC用アダルトゲームである。 恋愛アドベンチャーゲームである本作は、ヒロインの変化を題材としており、その一環として、個別ルートに入った後にヒロインが変化し、プレイヤーの好みに合わせてヒロインの髪型やアクセサリーを、選択肢の中から選択できる「激でれモード」が導入されている[1]。 なお、本作はヒロイン同士の横のつながりが薄く、ハーレムルートを除き互いに顔を合わせることがないばかりか、誰か一人の個別ルートに入ると他のヒロインおよびその関係者は一切登場しなくなる。 また、ラブラブなカップルの描写が売りの本作であるが、主人公の標準名が無い(初期設定では「主人 公」と表記されている。このままプレイすることも可)ため、ヒロインを含めすべての人物が主人公のことを「あなた」「お前」などの一般的な二人称でしか呼ばなくなる。 2024年発売の『ラブピカルポッピー! Super Memorial Edition』にWindows 11対応版のDLカードが付属している。[2] ストーリー
久しぶりに生まれ故郷の街に戻ってきた主人公は、前年まで女子校だった学園に男子1期生として入学する。圧倒的に女子が多い環境に主人公は恋の予感を期待するも、男子クラスに放り込まれてしまう[1]。 それでも彼女を作る事をあきらめない主人公は、クラスメイトと騒がしい日常を過ごす中で、女の子との出会いを重ねていく[1]。 登場人物
メインヒロイン
サブキャラクター
スタッフ
制作デビュー作『リリミエスタ』と2作目の『晴れハレはーれむ』は外注スタッフ主体で行ってきたが、危機感を覚えた宅本うとにより、SMEE専属スタッフとしてライターの早瀬ゆうを呼んだ[3][4]。このとき宅本は自分達の初心に帰ろうと考えた末、二次元ヒロインのかわいさを追求するという方針を立て、良質なシナリオはおまけと開き直る必要があると思ったとのちに述懐している[3]。 また、SMEEの方向性の一つである「三次元の女の子をもとにした、二次元キャラの可愛さの追求」が本格化するのは次回作『ラブラブル 〜lover able〜』からだが、本作ではその片鱗がのぞいていた[3]。 反響本作の評判は良く、ユーザーからは主人公と男子生徒のやり取りを評価する声が多く寄せられた[5]。 その一方、ユーザーから「つくりが雑だ」という意見も寄せられ、SMEE側も「ギャルゲーであるにもかかわらずゲーム開始から30分後になって初めて女性キャラクターが登場する」といった問題点を認めている[5]。 また、宅本は2016年の「Game Headline」とのインタビューの中で、本作には今後につながる手ごたえがあったものの、売れなかったのは納得いかなかったと述懐している[4]。 『らぶでれ』発売から少しあとに、SMEEは反省点を生かすべく『ラブラブル 〜lover able〜』の企画に取り掛かった[5]。 脚注
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia