よねざわ昆虫館
よねざわ昆虫館(よねざわこんちゅうかん)は、山形県米沢市の三沢コミュニティセンター内にある昆虫館。2003年9月にセンター完成と同時にオープンした[2]。オサムシ研究家の山谷文仁が1989年に米沢市に寄贈した約10万点の昆虫標本コレクション[3]、および、米沢市浅川出身の小形義和の標本約6千点を収蔵している[2]。展示室では常時250種類、2500から3000点の昆虫標本を展示している[4]。 標本展示を中心とするが、季節ごとのイベントではカブトムシなどの生態展示も行われる[5]。他に絵本や図鑑のコーナーや、塗り絵や昆虫の折り紙などの子ども向けのサービスも行っている[5]。また館内にはミュージアムショップも併設されており、昆虫グッズなどを購入することができる[5]。 2013年に誕生したオリジナルキャラクターとして「昆虫宣隊ヒョウホンジャー」があり[6]、ミュージアムキャラクターアワード2022に初参加した[7]。 山谷コレクションオサムシ研究家の山谷文仁(やまや ぶんに、1921年9月8日 - 1997年)が収集した約10万点の昆虫標本コレクション[3][8]。そのうち約7万点は日本産昆虫で山形を中心に東北地方のものが多く、残りの約3万点は東南アジアを中心とした世界各地のものである[3]。 山谷は青森県西津軽郡森田村下相野(現:つがる市森田町)に生まれる[8]。少年時代より昆虫採集や研究を行い「津軽昆虫同好会」を結成、全国誌に投稿するなど活動をしていた[3]。オサムシ研究のため満州に渡り、第二次世界大戦後は復員し東北電力に入社する[3]。1968年に米沢支店勤務となったことから米沢と縁ができ、1989年にそれまでに収集してきた約10万点の昆虫標本を米沢市に寄贈した[3]。標本は米沢市立上杉博物館に収蔵され、標本の整理と共に1990年夏に最初の昆虫展が開催された[9]。昆虫展はその後も何度か開催されたのち[注釈 1]、標本類は移管されて2003年の「よねざわ昆虫館」の開館となった。 小形コレクション小形義和(おがた よしかず、故人)が収集した昆虫標本で、平成28年(2016年)度に米沢市に寄贈された[8]。置賜地方を中心に採集されたトンボの標本が大半を占める[8]。 小形は1951年(昭和26年)3月10日、米沢市浅川に生まれる[8]。23歳で中学校の教師となり理科・数学を教える[8]。米沢市立第四中学校で科学部顧問をしていた35歳のときにハッチョウトンボと出会い、以後トンボの観察・研究をライフワークとした[8]。「トンボ先生」として親しまれ、よねざわ昆虫館の運営委員長として事業運営にも携わった[8]。 利用案内交通アクセス脚注注釈出典
外部リンク
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