へんし〜ん!!! 〜パンツになってクンクンペロペロ〜
『へんし〜ん!!! 〜パンツになってクンクンペロペロ〜』は、May-Be SOFT(有限会社リエーヴル)の開発で[注 2]、テックアーツから2011年5月20日に発売されたアダルトゲーム。 本作は、猫のような不思議な生物を拾った主人公がその生物から変身能力を授けられ、能力を悪用して美少女たちに気付かれないよう好き勝手するシチュエーションが描かれる『へんし〜ん!』シリーズの第3作である[3]。 前作『へんし〜ん!! 2。』から6年ぶりの新作だが、前2作とのストーリー・登場人物等の直接的な繋がりは薄い。初回版には過去のシリーズ作である『へんし〜ん!』『へんし〜ん!! 2。』も同梱されている[注 3]。また、初回版の特典には縞模様をした実物のパンツも同梱されており「パン・ツー・パック」と銘打たれていた[3]。 本作に限らず、シリーズ全体に共通しているテーマが「変身H」であるためイベントでも主人公が正体を明かした状態(人間態)のものはほとんど無く、大多数は主人公が女の子の衣類や道具に変身して受動的に肌触りを体感するか能動的に変身した物体の一部を手・口・男性器などに変形させて性行為に及ぶものとなっている[3][4]。よって、シチュエーションとしては女性側の同意が無く強姦や強制わいせつに当たるものが大半だが、過去のシリーズ作品と同様に陰鬱さを伴わないギャグとして処理されており[4][5]、個別エンドではヒロインがそれまで遭遇した怪現象の原因が主人公の変身能力であることを知っても咎められず和姦へ至る展開が大半となっている。 前2作では主人公が手に入れた変身能力の理由付けが魔法のようなものとされていたが、本作ではスマートフォン状の端末を使用して他の物体に意識を憑依させるような演出が為されており、スペキュレイティブ・フィクションの要素を含んだ設定になっているのが特徴である[6]。通常のイベントはマップ画面(主に街と学園内)で行きたい場所を選んで進行するようになっているが、イベントによっては連続で変身を繰り返してヒロインに接近する「変身コンボ」を成功させる必要がある[3]。 全てのエンディング(バッドエンドを除く)を見るためには個別のエンディングを回収してクリアデータを引き継ぐ必要があり、ヒロインの1人は他のヒロイン全員のエンディングを回収した後でないとクリア不可能になっている[4]。ハーレムエンドは用意されていない。 ストーリー主人公・天坂裕二は「あー、女の子のパンツになりてえ」と独り言をつぶやいたのを義妹のみこに聴かれ、そのことが原因でみこは家を出て女子寮に入ってしまった[6]。 それからしばらく経ったある日、裕二は下校中に道端で猫のような生き物が行き倒れているのに遭遇して家に連れて帰り介抱する[6]。「ななこ」と名付けられたその生き物は命の恩人である裕二にお礼がしたいと言い、変身能力付きケータイこと「AR-MeD」(アームド)と、60兆個のナノマシンの塊だというキャンディを差し出した[6]。このデバイスは超科学の力で使用者をあらゆるモノに変身させることが可能だと言い、日頃から「女の子のパンツになりたい」と妄想していた裕二にとっては夢のようなアイテムに他ならない[6]。 裕二は早速、思わぬ形で手にした変身能力を駆使して美少女たちのプライベートに気付かれないよう侵入し、悪戯・セクハラし放題の日々を送る。 登場人物メインキャラクター
サブキャラクター
スタッフ反響本作はGetchu.comの美少女ゲーム大賞2011のエロ部門(4位)[7]とシステム部門(13位)[8]にそれぞれランクインした。 評価商業誌で活動するライターの寄稿を掲載しているレビューサイト・Mediaclipに本作のレビューを投稿したSunoは、バカゲーやヌキゲーとしては良作と言えるとしつつも、システム面に難点があることを指摘している[4]。 その理由として、「システム上、最低でも6周しないとコンプリートできない仕様になっている」ことを挙げ「せっかく良質のエロさと笑いを兼ね備えたゲームなのだから、それをスポイルするようなシステムは何とかして欲しかった」としつつも「不満がない訳じゃないけど、全体として見ればかなりハイレベルでまとまったバカゲー、ヌキゲーと言える」「明るいノリのエロゲーがプレイしたいと考えている人なら手を出して後悔することはないんじゃないかな」として、星4(満点は5)の評価を与えている[4]。 『超エロゲー ハードコア』の共同執筆者の一人である箭本進一は、全2作と比較して明るい内容になっていると述べ[2]、遺伝子レベルで身体を組み替えるというアイテムを利用した変身がここまでできるとすがすがしささえ感じると述べている[5]。 また、箭本は「自分が自動車に変身してヒロインに乗ってもらい、そこで悪戯をする」といった非現実的なシチュエーションは「ネオ鬼畜」という新しいジャンルを確立させたとしており、2004年から変身ものに取り組んできたMay-Be SOFTはその先駆けかもしれないと評価している[9]。 書籍ゲームを原作とする小説化作品と漫画化作品が1冊ずつ刊行されている。 小説パラダイムから刊行。原作ゲームのローザルートに沿った内容となっている。
漫画KADOKAWA/エンターブレイン発行のアダルトゲーム情報誌『TECH GIAN』で、2013年7月号から2014年1月号まで連載された。作画はしんしん。 全7話で、第1話から4話はウェブ上で無料公開されている[10]。原作は18歳未満販売禁止作品であり漫画内でも性的描写をメインにしているが、このコミカライズに関しては成人向け漫画の扱いは受けていない。
脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク |
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