どちらかが彼女を殺した
『どちらかが彼女を殺した』(どちらかがかのじょをころした)は、東野圭吾による推理小説。加賀恭一郎シリーズの第3作。1996年6月6日に講談社ノベルスが刊行され[1]、1999年5月15日に講談社文庫版が刊行された。 あらすじOLである和泉園子は、ある日路上で絵を売っていた佃潤一と恋に落ちる。しかし親友である弓場佳代子に潤一を紹介して数ヶ月が経ったある晩、潤一から別れを切り出される。潤一が佳代子に心変わりしたのが原因と知り、園子は深く絶望する。それから数日後、園子の兄康正は遺体となった妹を発見する。巧妙に自殺を偽装されていたものの肉親としての直感から他殺であると看破した康正は、自らの手で犯人に裁きを下すことを決意する。やがて潤一と佳代子に辿り着いた康正は確信する。潤一と佳代子、どちらかが彼女を殺した。 登場人物加賀恭一郎ついては加賀恭一郎シリーズ#登場人物を参照
解説犯人が最後まで明かされないため、講談社ノベルスからの初版が出た直後、編集部に犯人が誰かについての問い合わせが殺到した。これを受けて文庫化の際、袋綴じの解説がついた。ただし、ここでも犯人の名前は直接書かれていない。 文庫化の際、本文中のある重要な記述を削ったため、読者にとってはさらに難度が上がったものとなっている。 関連項目脚注
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