とびだせ大作戦
『とびだせ大作戦』(とびだせだいさくせん)はスクウェア(現スクウェア・エニックス)・DOGブランドより1987年3月12日に発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用ゲームソフト。ジャンルは3Dランシューティング。日本国外では『The 3-D Battles of WorldRunner』(ザ・スリーディー・バトルス・オブ・ワールドランナー)のタイトルで発売された。 別売りの「とびだせメガネ」(いわゆる赤青メガネ)を使用すると画面が立体的に見えるモードが選択可能で、これがタイトルの由来になっている。 本項では、同様のゲーム内容である続編『JJ』(ジェイジェイ)についても記述する。 ゲーム内容ゲーム内容はプレイヤーキャラクターが敵を避け、穴を飛び越えながら画面奥に向かって疾走するというもの。プログラムは同年にスクウェアから発売された『ハイウェイスター』や『ファイナルファンタジー』と同じく、ナーシャ・ジベリが担当している。また、作曲は植松伸夫が担当。 アイテムグラフィックと名称が違うのみで効果は同じであるため、名称は『とびだせ』のアイテム/『JJ』のアイテムの順で記載する。 ワープ風船・アウトランダーとボーナス星・ユニット以外は、タワー(後述)に体当たりすることで出現する。基本的にミスすると全て無くなってしまう。
障害物アイテムと同様、両作品の名称を併記して解説する。
ボスキャラクターボスキャラクターは『とびだせ』『JJ』ともに「ドラゴン」と呼ばれる。弱点は頭部だが胴体を破壊することも可能で、胴体を破壊すればそれだけ当たり判定も小さくなる。 正式名称が不明であるため、ステージ数で表記する。
開発3Dスクロールのシューティングゲーム[2]で、ラスタースクロールやラスター割り込みと呼ばれる技術により、なめらかな奥方向のスクロールとともに、横方向の移動に同期して市松模様が歪む効果も再現している。「とびだせメガネ」により深度で角度を付けて物を二重表示するという視差を利用した3D表示[2]に対応し、裏面はさらに高速化する。 評価
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計22点(満40点)[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は次のとおり16.08点(満25点)である[4]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」は「ジャンプの技がなかなか楽しめるし、ミサイルでシューティングにもなる。障害物も個性的でかわいい。音楽がポップでとっても楽しい」としている[4]。
JJ 〜 とびだせ大作戦パート2
続編として『JJ 〜 とびだせ大作戦パート2』が1987年12月7日に発売された。ディスクシステムではなくロムカセットでのリリースとなり、グラフィックやキャラクターの名称が変更され、コミカルな『とびだせ』に対してリアルな生物的・機械的な外見になっている。また最初のステージから『とびだせ』の裏面のような高速スクロールになっている。 『とびだせ』と同様画面が立体的に見えるモードが選択可能で、こちらはファミコン3Dシステムを別途購入する必要があった。 ボスキャラクター『JJ』のボスは「サイバネス・ドラゴン」と呼ばれ、舞台の惑星トキダレアに収容された犯罪者の中で特に凶悪な者を竜のような姿に改造した、という設定になっている。動きや登場回数など、性能面では『とびだせ』の各ステージのドラゴンと同じである。
評価
ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は次のとおり16.02点(満30点)である[6]。
その他『とびだせ』『JJ』ともに、正式なタイトル画面とゲーム開始の間に、デモ画面的な内容のもうひとつのタイトル画面が存在する。ゲーム中の画面とほとんど同じ表示で、スタートボタンを押すまでの間、ボスが飛び回っている。また、ゲームオーバーになった場合はこの画面に直接戻る。タイトル画面がこのような構成になっているのは、ディスクA面にタイトル画面のデータが入っており、B面に裏返してゲームを始めた後、ゲームオーバーになってもA面に戻らなくても良いようにするため。『JJ』はROMカセットであるためそうする必要はまったくないが、仕様をそのまま引き継いでいる。 この画面の下部には一行分のテキスト表示エリアにハイスコアなどが切り替わって表示されており、この部分に「S Q U A R E PRESENTS JUNP-N-JACK (JJは「JUMP'IN JACK」)」という、本来とはまったく別のタイトルが表示されている。 同社のプレイステーション用ソフト『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』のゲーム内で、『とびだせ』の主人公が隠しキャラとして登場している。 関連項目脚注
外部リンク |
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