その街のこども
『その街のこども』(そのまちのこども)は、NHK大阪放送局制作による「阪神・淡路大震災 15年特集ドラマ」として、NHK総合テレビで2010年1月17日の23時00分 - 24時13分に放映されたテレビドラマ。阪神・淡路大震災から15年が経過した神戸の街で、ふとしたきっかけで出逢った男女が、お互い持っていた「あの時の記憶」をさらけだす。第36回放送文化基金賞番組部門テレビドラマ番組本賞受賞作。 テレビ放送から1年後の2011年1月15日に新規カットや再編集を加えた『その街のこども 劇場版』として劇場公開された。 製作兵庫県神戸市灘区出身の森山未來[注 1]と、中学1年生の時に神戸市東灘区で被災した佐藤江梨子[注 2]が、ともに実年齢の役で主演した[1][2]。また阪神・淡路大震災の被災経験者など神戸市民約100名が出演しており[3]、なかには実際の震災遺族が演じる遺族役も存在している[4]。 ラストシーンは放送当日の早朝、東遊園地でおこなわれた追悼のつどいの様子が撮影されており、映像編集は放送の直前に完了した[3][5][1]。 あらすじ震災15年目の朝を迎えるまでの一晩の神戸を舞台に、幼い頃に震災を体験した森山未来と佐藤江梨子が挑む。闇の中で、“語れずにいたおもい”が不器用に、今あふれだす。
登場人物
ほか多くの神戸市民が出演した。 スタッフ
放送日程初回放送日の2010年(平成22年)1月17日[1]は、1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災から15年目の発災日であった[3][7]。 同年1月30日にはBS2の「あなたのアンコール サタデー」(13時30分 - 14時48分)で再放送された。 また、総合テレビでも同年5月5日の16時45分 - 17時58分と、放送から5年後(震災発生から20年後)となる2015年1月12日 0時05分 - 1時20分(同年1月11日 24時05分 - 25時20分)にも再放送された。
関連商品
劇場版
『その街のこども 劇場版』として2011年1月15日に劇場公開された。 放送後に大きな反響を得たことから、テレビドラマでカットされた映像を追加するなど再編集を施した劇場版が制作され、同年11月20日にシネリーブル神戸とシネリーブル梅田で[8]、12月4日に京都シネマで先行ロードショー上映された。2011年1月15日から順次全国各地で公開された[8]。トランスフォーマーが配給した。公開1月15日付のぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)で1位の評価を獲得した。 NHK制作のテレビドラマとしては異例の全国劇場公開となった[1]。NHKは「放送後、上映会をしてほしいなど地元から熱い要望があった。未放送部分を加えることで、伝えきれなかった部分も見せたい」とコメントした。 配給収入の一部は、2011年3月中旬まで集まった分については、災害救護活動の支援を目的に日本赤十字社へ寄付された。同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震以降は、寄付先を日本赤十字社の東日本大震災義援金に切り替えることとなり(パンフレット販売収入の一部も対象)[9]、引き続き、配給収入の一部を災害復興の支援に役立てる。同年6月3日にはDVD[注 3]が発売され[11]、この売上の一部も寄付にあてられた[12]。 キャッチコピーは「それでも、行かなだめなんです。」であった。 キャスト→「§ 登場人物」を参照
スタッフ(劇場版)→「§ スタッフ」を参照
受賞・評価受賞
評価と影響東京03の飯塚悟志が初主演したテレビドラマ「高速を降りたら」[13]で演出を務めた佐藤玲衣は本作(ドラマ版)について「私の中のドラマの概念が覆った」作品だと述べている[14]。 その他
脚注注釈出典
関連項目
外部リンク |
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