けんちゃんバス
![]() (2021年2月 蓮田駅) けんちゃんバスは、丸建つばさ交通が埼玉県上尾市を中心として運行する乗合バスである。 名称は以前の運行事業者であった丸建自動車社長の本村建二に由来する。自治体主導のコミュニティバスではなく、一般路線バスとして自社運行している。 概要それまで特定輸送や上尾市内循環バス「ぐるっとくん」の運行受託を行っていた丸建自動車が、2003年8月18日より、上尾駅東口から埼玉県道150号上尾蓮田線を経由し、従来の路線バスやコミュニティバスの空白地帯である伊奈町の埼玉県立がんセンター・丸山駅 - 蓮田駅西口間と、上尾駅西口 - 桶川駅西口間に後の2 - 5系統である路線(現在は廃止)の運行を開始した。上尾駅東口 - 蓮田駅西口間は8 km弱の距離があるものの、均一運賃制である。どちらも上尾駅周辺は旧東武バスの路線を継承した朝日自動車菖蒲営業所・東武バスウエスト上尾営業所の路線と競合しているため、両社を合わせると通勤時間帯は多頻度運行となっている。 2008年3月11日に利用者が少ない2系統と5系統を廃止し、2009年4月30日に3系統・4系統・10系統を廃止。2009年5月11日より大人150円から170円、小学生以下80円から90円に、2011年5月23日より大人190円、小学生以下は100円に運賃を値上げした。消費税率の改定に伴い2014年4月1日より、大人200円で小学生以下100円となった。 2010年2月11日、北上尾駅 - 伊奈学園間の新規路線が開業したが[1]、準競合状態となる上尾駅 - 伊奈学園間の路線を運行している朝日自動車菖蒲営業所が区間運賃制の運賃の上限を170円にして同額とする対抗策を発動[2]、けんちゃんバスは2012年4月1日付で当該路線を廃止した。2005年頃に東武バスが多頻度運行していた上尾駅西口と西上尾第一団地間を循環する路線を開設すると、東武バスも同様の循環路線を開設し、けんちゃんバスが路線廃止に追いやられている。 →「ダブルトラック (交通)」も参照
2011年9月1日、蓮田駅西口 - 県民活動センター[3]間、北本駅東口を起点とする北本東口循環[4]の、新路線2系統の運行を開始した。 2018年3月1日、大宮駅西口循環線(大成先回り)を開業し、さいたま市に路線を開設。アルシェと大宮駅西口DOMショッピングセンター間の市道上に設置した大宮駅西口バス停を起点に、鉄道博物館前→大成3丁目→日進町1丁目→大平公園前を経由して大宮駅西口へと運行する。2019年2月12日には、大宮駅西口循環線(大成先回り)の市営駐車場前 - 鉄道博物館前間に、桜木町3丁目バス停を新設。併せて、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)との並行区間である大宮駅西口 - 鉄道博物館前間の区間に限って運賃を100円とした。 2019年4月1日、開業時期が遅れていた与野循環線を大宮駅西口循環線(与野本町先回り)として運行開始。大成先回りと同じ停留所から、上落合→イオンモール与野→与野本町西5丁目→いずみ高校を経由して大宮駅西口へと運行する。併せて、大宮駅西口で大成先回り・与野本町先回りの乗継割引を開始した。 丸建自動車の経営破綻により、2021年2月16日以降は事業を譲受した丸建つばさ交通が運行している[5]。 2022年7月1日、新路線として白岡中央病院線(蓮田駅西口 - 白岡中央総合病院、東伸団地 - 白岡中央総合病院)を運行開始した[6]。 2023年8月9日、新路線として蓮田・上尾 - 伊奈病院線(蓮田駅西口 - 伊奈病院線、上尾駅東口 - 伊奈病院線)を運行開始した[7]。 2024年1月30日、大宮駅西口循環(与野本町先回り)を運行終了[8]。2024年3月13日、東伸団地 - 白岡中央総合病院を運行終了[9]。 2025年3月31日、大宮駅西口循環線(大成先回り)[10]、蓮田駅西口 - 白岡中央総合病院線[11]、上尾駅東口 -(ラウンドワン上尾店)- 伊奈病院線[12]を運行終了。 運賃・乗車券類
現行路線上尾・桶川・蓮田・伊奈地区
北本地区
廃止路線
車両UDトラックス(旧:日産ディーゼル)、三菱ふそう、いすゞ自動車、日野自動車の車両が用いられており、国産4メーカーの車両が採用されている。7m小型車が主力であるが、輸送力増強のため、数台ではあるが9m中型車と10.5m中型長尺車も導入されている。方向幕は全てLED式行先表示器を装備している。 マイクロバス改造車以外は原則ノンステップバスで車椅子の乗降に対応し、マイクロバス改造車は後部にある車椅子用リフトで対応している。ただし、通常使用する車両の検査時やイベント開催時の臨時路線に使用する予備車はステップのある旧型で、車椅子の乗降には対応していない。予備車は塗色が異なり行先表示機も未使用のため区別が可能である。 丸建つばさ交通が譲受してから導入された車両は、白色をベースにバラのマークの入った、母体のつばさ観光バスの車両に準じたデザインとなり、在籍車もデザインが変更されている。丸建自動車時代の車両は、全体が緑色で黄色のラインが入っており、車体の前後には口を大きく開けた子供のような顔に「KEN」と入ったけんちゃんバスのマークが付いていた。このマークはかつてけんちゃんバスのバス停の標識にも使われていた。 脚注
関連項目外部リンク
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