きかんしゃトーマス・汽車のえほんの人格のないキャラクター

きかんしゃトーマス・汽車のえほんの人格のないキャラクター(きかんしゃトーマス・きしゃのえほんのじんかくのないキャラクター)では、イギリスの絵本『汽車のえほん』および、その映像化作品『きかんしゃトーマス』に登場する人格のないキャラクターの紹介をする。

鉄道車両

原作、人形劇両方に登場

ブレーキ車(英:Brakevans、米:Caboose)
車掌が乗り、列車のブレーキを助ける車両。たいていは貨車・貨物列車の最後尾に連結されることが多いが、まれに客車・旅客列車に連結されることがある。第1シーズンでは大破することが多かった[1]。第2シーズンの第40話「とこやにいったダック」では顔と人格が付いている物も存在するが、性格は貨車たちと同じく性格が悪い。第18シーズンでようやくそれらしい働きをした。[2]
色は灰色(第1シリーズ)、オレンジ色、白色。
第8〜12シリーズではほとんど登場しなかった。
モデルはBRスタンダード20トン型・サザン鉄道25トン"Pillbox" ・グレート・ウェスタン鉄道Toad・ロンドン・ミッドランド・アンド・スコティッシュ鉄道20トン型・LB&SCR Stroudley 20トン型の4つ。
多目的有蓋貨車(Utility Vans)
テレビ版では第1シーズンから登場している2軸または、2軸ボギーの有蓋車。
モデルはイギリス国鉄、サザン鉄道のCCT Wagon。
フライング・キッパー(The Flying Kipper)
テレビ版では第1シーズンから登場している海産物を運搬する夜行の鮮魚貨物列車。
有蓋貨車1(Sodor Boxvans (Type 1)/Single Ventilated Vans)
第2シーズンから登場している。荷物を積む屋根付き貨車。
モデルはロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道の12トン有蓋貨車。
郵便貨車(Mail Coaches/Mail Trucks)
手紙や小包などの郵便物を運ぶ、木造2軸ボギー有蓋車。色は原作では薄茶色、人形劇では朱色。
長編第4作から側面の「SODOR MAIL」から羽の付いた封筒になった。
基本的にはパーシーが牽引するが、トーマスを始めオリバー・ジェームス・エドワード・ケイトリン等も牽引したことがある。
陶土貨車(China Clay Trucks/Lynton & Barnstaple Railway Short Trucks)
第2シーズンから登場している。陶土用の無蓋貨車。
モデルはリントン・アンド・バーンステイプル鉄道のショート無蓋貨車。
無蓋貨車(Sodor Open Wagons/Sodor Plank Trucks)
第1シーズンから登場している。貨車達の同型の無蓋貨車。車体色は茶色、灰色。
家畜貨車(Cattle Wagons/Sodor Cattle Trucks)
第2シーズンから登場している。家畜用の有蓋貨車。車体色は茶色。
モデルはグレート・ウェスタン鉄道の家畜貨車。
塩運搬貨車(Sodor Salt Wagons/Salt Vans)
第2シーズンから登場している。塩用の貨車。車体色はクリーム色、白、茶色、灰色。
タンク車(Sodor Tank Wagons/Tankers)
第1シーズンから登場している。タンク用貨車。車体色は黒、白、黄色、灰色、銀色。
多目的無蓋貨車(Utility Trucks)
第2シーズンから登場している。とても長い無蓋貨車。車体色は明るい赤茶色。
小型有蓋貨車(Little Boxvans/LBSC Railway 8-ton Vans)
第2シーズンから登場している。荷物を運ぶ、小型の有蓋貨車。
モデルはLBSCの有蓋貨車。
平台貨車(Flatbeds)
第2シーズンから登場している。荷物を載せる貨車。
古い炭水車(Old Tenders)
第3シーズンから登場している。6台の錆びた古い炭水車。
低床式貨車(Wellwagons)
第6シーズンから登場している。貨車の中央が低くなっている運搬貨車。

作業車

救援列車(The Breakdown Train)
クレーン車(The Breakdown Cranes)
脱線した車両を線路に戻すクレーン車。ロッキーが島に来てからは、滅多に見かけることがなくなったが、長編第10作以降は人格を与えられて再登場した。
長編第1作ではトップハム・ハット卿のポスターが張られていた。
救援客車(The Works Unit Coach)
事故現場まで作業員を運ぶ客車。CGになってからは機関車たちが連結して走っているシーンが登場する。
色は原作・長編第10作・CGでは茶色、人形劇では深緑。

人形劇にのみ登場

客車

古い客車(Old Coaches)
第1シーズンと第9シーズンのみ登場の、ノンコリダー・コンパートメントの2軸客車。
基本的にジェームス・エドワード・ヘンリー・トーマス等の機関車が運用する。
未使用カットではパーシーが牽引していたこともあった。
第9シーズンでは色違いの客車が登場した。
濃赤茶色の支線客車(Dark Red Brown Branch Line Coaches)
第2シーズンより登場の、ノンコリダー・コンパートメントの濃赤茶色の2軸客車。
モデルはLBSCR Stroudley 2軸客車。
基本的にヘンリー・エドワード・ジェームス・エミリー・パーシー・ダック・オリバー・ステップニー・スタンリーなどが運用する。
ジェームスとパーシー、ソルティーは1両だけ牽引したことがあり、トーマスもアニー・クララベルが不在の際の代用として牽引したことがある。
時々、色が濃かったり、薄かったりしているシーンがある。
エミリーの客車(Emily's Coaches)
第7シーズンから登場の、ノンコリダー・コンパートメントの3軸客車。色は緑。3軸ある車輪のうち中央の車輪にはフランジがない。
エミリーの他に、トーマス・パーシーも牽引したことがある。
スペンサーの貴賓客車 (Spencer's Coaches)
第7シーズンより登場する、スペンサーの用貴賓客車。一度だけトーマスも牽引した事が有る。正式登場前に第5シリーズでは同型の客車をゴードンが引いている。基本的に乗せるのはボックスフォード公爵夫妻だが、ノランビー伯爵や副大臣を乗せた事もある。フルCGになってからデザインや窓の数、大きさが大幅に変更された。エピソードによって1両だったり、2両だったり、3両だったりと編成が頻繁に変わる。また、浴室の他に個室や寝台も備え付けられている模様。
トビーの博物館客車 (Toby's Museum Coach)
第9シーズンより登場。ソドー博物館へ行くお客達を乗せる為にトビーがヘンリエッタではなく何故かこの客車を牽引した。ロンドン・ブライトン&サウスコースト鉄道で使用された2軸客車がモデル。
ゴードンの特別客車 (Gordon's Special Coaches)
第10シーズンでのみ登場。ゴードン専用の客車(ノン・コリダー・コンパートメント)。トップハム・ハット卿がゴードンにスピード記録更新のお祝いにプレゼントした。本来はエミリーがゴードンの元に届けるはずだったが、ディーゼルが勝手に引っ張って行ってしまった。
フローラの2階建て客車(Flora's Tram Coach)
第12シーズンから登場の、2階建て客車。

貨車

果物有蓋貨車(Sodor Fruit Boxvans/NER Vans)
第1シーズンから初登場。果物を運ぶ有蓋貨車。車体色は黒灰色。
モデルはノース・イースタン鉄道の有蓋貨車。
有蓋貨車2(Sodor Boxvans (Type 2) /GWR Vans)
第1シーズンから初登場。車体色は茶色、灰色。
モデルはグレート・ウェスタン鉄道の有蓋貨車。
大型有蓋貨車(Sodor Old Large Boxvans/Lynton & Barnstaple Railway Vans)
第2シーズンから初登場。荷物を運ぶ大型の有蓋貨車。車体色は茶色、灰色。
モデルはリントン・アンド・バーンステイプル鉄道の有蓋貨車。
小型陶土貨車(Small China Clay Trucks/Short Wheelbase Plank Trucks)
第2シーズンから初登場。陶土用の小型無蓋貨車。車体色は濃灰色。
モデルはショートホイールベースの3型無蓋貨車。
ジェットエンジン(The Jet Engine)
第6シーズンから初登場。飛行場で使用する為にトーマスが運んだ貨車。
大型家畜貨車(Sodor Large Cattle Wagons)
第8シーズンから初登場。鶏を運ぶ大型の家畜貨車。車体色は灰茶色。

自動車

トップハム・ハット卿のセダン
第1シーズンからすべてのシリーズに登場しているトップハム・ハット卿の愛車。
色は青色。
ロバート・ノランビー伯爵の車(Sir Robert Norramby's Car)
長編第8作目から登場した、クリーム色の車。
第17、18シーズンにも登場している。
貨物トラック(Soft-Sided Lorries)
第1シーズンからすべてのシリーズに登場しているトラック。色は赤・青・黄色・灰色など。
モデルはオースチン・ダッジ・レイランド社製の1940年〜1950年型。
ダイソン・ローリー(Dyson Lorries)
第4・5シーズンにカメオ出演した、輸送トラック。
消防車(The Fire Engines)
第5シーズンから登場した消防車。
モデルはアレクサンダー・デニス社のF8型消防車。
みんなあつまれ!しゅっぱつしんこう』ではソドー空港で給水塔が倒壊し滑走路に亀裂が入るという事故に出動した。
救急車(Ambulance)
第6シーズンのみ登場の救急車。
ソドー・レスキューセンターの看板に描かれている。
ソドー・メールバン/ソドー・メール・バン(Sodor Mail Van)
色は赤。
同型で白色のパン屋のバンも登場した。
タクシー(Taxi)
モデルは、オースチンの1936年製ロンドンタクシー。
色は黒。
『ひとだすけ』で、キンドリー婦人を操車場まで連れてきたことがある。
キャタピラクレーン(Caterpillar Cranes)
第3~10、12シーズンまでソドー島のいたる所に見られたキャタピラー付のクレーン車。
第7シーズンからスクラップ状のものが多くなった。

ブルーマウンテンの石切場の自動車

車体のサイドやキャブにロゴがある。
蒸気ショベルカー(The Steam Shovels)
青とオレンジに塗られた蒸気ショベルカー。
ダンプカー(The Dumper Trucks)
オレンジと青に塗られたダンプカー。何台かは、マックス・モンティーに似た色をしたものもある。
タンクローリー(The Tankers)
燃料を積むタンクローリー。
貨物トラック(The Soft-sided Lorries)
ブルドーザー(The Bulldozers)
平ボディートラック (The Flatbed Trucks)

人形劇にのみ登場の人格のない船

クリスティナ(Krystyna)
第2シーズンのみ登場の小型船。
ルシンダ(Lucinda)
ブレンダム港によく停泊している、クリーム色のタグボート。
ソドー・ライン(Sodor Line)
第6シーズンに登場した蒸気船。
ミスティアイランド レスキュー大作戦!!』では、トーマス・ゴードン・ジェームス・エドワード・トップハム・ハット卿をミスティアイランドに連れて行った。
サルベージ船(The Salvage Barges)
第2〜5シーズンの間に登場した。色は黄色。
海に転落したパーシーやヘンリーを救助したことがある。
古い貨物船(The Tramp Steamer)
一度、ブレンダム港の機関庫に突っ込んだことがある。第5シーズン・第6シーズンの回想に登場。
ロバート・ゴールド・ガリアースが製作したもので、『魔法の線路』の撮影期間中かその後に、カナダで紛失したらしい。
郵便船(The Mail Boat)
第3シーズンの『おくれたゆうびんしゃ』で、ヘンリーの言及で登場。
ソドー島の女王(The Queen of Sodor)
ゴードンに騙されて、ジェームスが引っ張ることになった汚くて古い艀。

がんばれタッグスから流用

S.S.ロックススター(S.S. Roxstar)
ブレンダム港によく停泊している、黒と白色の遠洋客船。「がんばれタッグス」のウィーン号の模型を流用した客船。第3シーズンから登場。
レイクサイダーIII(Lakesider III)
「がんばれタッグス」のO.J改造の外輪船。こうざん鉄道のレイクサイド駅がある湖に浮かんでいる。
フルトン(The Fultan Ferry)
湾内航行の中型フェリー。色は青と白。
船尾式の外輪船。
第5シーズンの『ゴードンとおばけ』の最後のシーンに登場した。
「がんばれタッグス」ではO.Jの曳いていた艀と衝突して沈没したことがある。
イージー・ゴメス(Izzy Gomez)
第3〜5シーズンに登場。顔を外され普通の貨物船としてカメオ出演している。
タグボート(Tugboat)
「がんばれタッグス」のゼベデーを改造したタグボート。第5シーズンでサルベージ船の引き舟としてカメオ出演。
海老採り漁船達 (The Shrimpers)

原作にのみ登場の人格のない船

P. S. Cumberland
スカーロイをカーク・ローナンで降ろした貨物船。
S.S. Kathryn
『みどりの機関車ヘンリー』に登場した貨物船。
ディグニティー(Dignity)
『ちびっこ機関車パーシー』に登場した艀。
マーメイド(Mermaid)
『Henry and the Express』の「Sliding Scales」に登場した貨物船。
ノーススター(North Star)
『Toby, Trucks and Trouble』に登場した貨物船。

クレーン

A.J.R. No.1(A.J.R. No.1)
波止場に立っている小型の据え付けクレーン。乗換駅にも同型のクレーンがある。
ハッピー・フック(Happy Hook)
ヴィカーズタウンディーゼル整備工場にあるクレーン。壊れて動かなかったが、修理されて動くようになった。

脚注

  1. ^ 貨車たちの悪戯などで暴走する際は車掌が放り出されたり、連結が外れたりするため機能しないことが多かった。
  2. ^ いしきりばのトーマス