夏井川(なついがわ)は、福島県南東部の阿武隈高地を流れ下り太平洋に注ぐ二級河川。夏井川水系の本流である。
地理
福島県田村市・双葉郡川内村との境に位置する大滝根山に源を発し南東に流れ、いわき市平藤間にて太平洋に注ぐ。かつては上流、下流両地域に河川名と同じ名称の夏井村が存在していたが、下流地域の夏井村は平市(現いわき市平)との合併により消滅し、上流地域の夏井村は小野町との合併で消滅した。なお、下流地域の夏井村は住所表記上からも完全に消滅し、地区名として夏井地区と呼称されるだけとなっている。
支流
- 支流の各ページも参照の事
- 梵天川
- 右志夏井川
- 十石川
- 門八川
- 三阪川
- 宇根尻沢
- ナゴネ沢
- 鹿又川
- 中川
- 江田川
- 下江田川
- 銅屋場川
- 加路川
- 下田川
- 荒神川
- 小玉川
- 道添川
- 熊野川
- 山王川
- 高戸川
- 永井坂川
- 火沢川
- 大堀川
- 明神平川
- 中根沢
- 相川
- 真似井川
- 茨原川
- 小谷作川
- 山王田川
- 新田川
- 好間川
- 新川
- 銅景沢
- 平石沢
- 高野川
- 広菅沢
- 白水沢
- 滑津沢
- 栃窪沢
- 宮川
- 御台川
- 仁井田川(下流部の一部の別称:横川)
- 片倉川
- 上岡川
- 桧川
- 高倉川
- 袖玉山川
- 白岩川
- 古川
- 原高野川
- 藤間川
流域の自治体
- 福島県
- 田村市、田村郡小野町、いわき市
災害
- 2019年10月12日-13日 - 令和元年東日本台風(台風19号)による豪雨により水位が上昇。いわき市小川町関場などで堤防が決壊して氾濫が生じた。
- 2019年10月25日 - 集中豪雨により水位が上昇。同月に東日本台風の災害で決壊し、応急復旧工事が行われていた箇所が再度決壊して氾濫。いわき市は災害発生情報(警戒レベル5)を発令した[1]。
並行する交通
いわき市北西部から中通りに至る交通が確保されている。
鉄道
道路
流域の観光地
- 夏井千本桜 : 小野町内の桜の名所。堤防上に桜並木が延々と連なる。磐越自動車道の車窓からも見られる。
- 夏井川渓谷 : 小野町・いわき市との境では流れが急峻となり、15kmに渡り渓谷を形作る。
夏井川水系の河川施設
河川施設一覧
一次 支川 (本川)
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二次 支川
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三次 支川
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ダム名
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堤高 (m)
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総貯水 容量 (千m3)
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型式
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事業者
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備考 位置
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黒森川
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-
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-
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こまちダム
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37.0
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772
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重力式コンクリート
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福島県
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[1]
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小玉川
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-
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-
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小玉ダム
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102
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13,930
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重力式コンクリート
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福島県
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[2]
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夏井川のダム画像
発電所一覧
- 発電所名をクリックすると発電所位置の地図が表示されます。
発電所名
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河川名 (水系)
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ダム式 /水路式
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運用開始年
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最大出力 (kW)
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有効落差 /水量
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所在地
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事業者
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備考
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夏井川第一
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夏井川
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水路
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1916年(大正5年)
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3,700
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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夏井川第二
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夏井川
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水路
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1920年(大正9年)
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3,200
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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夏井川第三
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夏井川
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水路
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1931年(昭和6年)
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3,250
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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川前
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夏井川
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水路
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1916年(大正5年)
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1,275
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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塩田
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夏井川
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水路
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1927年(昭和2年)
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710
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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鹿又川
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鹿又川(夏井川)
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水路
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-
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-
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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小玉川第一
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小玉川(夏井川)
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水路
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1931年(昭和6年)
|
3,250
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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小玉川第二
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小玉川(夏井川)
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水路
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1935年(昭和10年)
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2,920
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-
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福島県いわき市
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東北電力
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夏井川水系の水力発電所画像
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-
川前発電所(いわき市)
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鹿又川発電所(いわき市)
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夏井川第一発電所(いわき市)
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夏井川第二発電所(いわき市)
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夏井川第三発電所(いわき市)
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塩田発電所(いわき市)
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小川発電所(いわき市)
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小玉川第一発電所(いわき市)
-
小玉川第二発電所(いわき市)
主な橋梁
脚注
関連項目