V-Demとは、民主主義の多様性(英語: Varies of Democracy)を意味し、世界中の民主主義を概念化して測定するための新しいアプローチである[3][4]。V-Demプロジェクトは、民主主義を5つのハイレベルな原則(選挙、自由、参加、熟議、平等)で区別し、これらの原則を測定するためのデータを収集する[5]。
V-Dem研究所の民主主義の尺度は、民主主義指標(他にデータセット「Polity(英語版)」やフリーダム・ハウスの「Freedom in the World(英語版)」)の中でも最も精巧で詳細なものである[8]。2020年までに、V-Demインデックスには、「1789年から2019年までの期間の202の政体をカバーする470以上の指標、82の中間レベルの指標、5つの高レベルの指標」がある。各指標は、少なくとも5カ国の専門家によって独自にコード化されている。V-Demは、方法論的ツールを使用して、エキスパート評価の評価の信頼性と信頼区間を処理している。政治学者のダニエル・ヘゲドゥシュは、V-Demを「学術研究のための定量的民主主義データの最も重要なプロバイダー」と評している。
^Coppedge, Michael, John Gerring, Carl Henrik Knutsen, Staffan I. Lindberg, Jan Teorell, Kyle L. Marquardt, Juraj Medzihorsky, Daniel Pemstein, Nazifa Alizada, Lisa Gastaldi, Garry Hindle, Johannes von Römer, Eitan Tzelgov, Yi-ting Wang, and Steven Wilson. 2020. “V-Dem Methodology v10”. Varieties of Democracy (V-Dem) Project.