UPQ
株式会社UPQ(アップ・キュー) は、日本で家電製品等を企画・販売するベンチャー企業である。2015年に設立した[1]。2021年1月1日に株式会社Cerevoに吸収合併される形で消滅[2][3]。 沿革
主な製品群家電製品がメインであるが、電動バイクやバッグなどの家電以外の製品も取り扱う。
不祥事UPQは「お騒がせ常連企業」と称されてしまう[24]ほど、製品品質や製品カタログと実際の製品の違い、その後の対応が話題になることが多かった。 スマートフォン「UPQ Phone A01」の技適未取得問題2015年9月24日、スマートフォン「UPQ Phone A01」の初回出荷を受け取ったユーザから、箱や本体に記載の技術基準適合認定の番号ではデータ伝送用設備としての認証のみなので音声通話用としての認定を受けていないのではないかと指摘の声が上がった[25]。 2015年9月25日、UPQは、認定は取得しているものの添付したラベルの記述に誤りがあったとして全数の回収を発表した[26][27]。 しかし同日、総務省総合通信基盤局から「電気通信事業法及び電波法に関する認証が未発行である」と指摘を受ける[28]。 同日、UPQは指摘を認め、技術基準適合認定および技術基準適合証明の認証未取得の状態で出荷したとして改めて全数の回収と販売の停止を発表した[29][30]。 その後、2015年9月30日に設計認証を取得し[31]、2015年10月2日より販売再開している[32][33]。 スマートフォン「UPQ Phone A01」のCPUクロック誤記問題スマートフォン「UPQ Phone A01」はCPUとして「MediaTek MT6735 クアッドコア 1.5GHz」を搭載しているとカタログ等に記載していたが、2015年9月下旬の発売直後から、MT6735は1.3GHzではないのか、ハードウェア情報表示アプリでは動作周波数が1.3GHzと表示されるとの指摘の声が上がった[34][35]。 2015年10月6日、スマートフォン「UPQ Phone A01」のCPUクロックが、カタログ等に記載の1.5GHzではなく1.3GHzだったことを公表[36][37]。希望者には返品・返金を受け付けるとした。なお、2016年8月に返品・返金の受付を終了した[38]。 スマートフォン「UPQ Phone A01X」のバッテリー発火問題
Q-Displayのリフレッシュレート誤記問題UPQは2015年10月より「4K/60p、120Hz駆動 HDCP2.2対応の50インチ 4Kディスプレイ」として、Q-display 4K50を販売を開始した[65][66]。2016年8月には「大好評機種 4K50の後継機モデル 4K/60p、120Hz駆動 HDCP2.2対応の50インチ 4Kディスプレイ」としてQ-display 4K50Xを販売開始した[67]。さらに2016年11月には「4K/60p、HDCP2.2対応 65インチ 4Kディスプレイ」二子玉川 蔦屋家電限定モデルとして「Q-display 4K65 Limited model 2016/17」を販売開始した。また、これらはDMM.comへODM供給され「DMM.make DISPLAY」としても販売された。 DMM.comから販売されたことで注目も集め、ニュースやブログでレビューが掲載されるようになった中で、「Webサイト上で「120Hz倍速駆動」「補間フレーム挿入機能がある」という風に説明されているのだが、(中略)テストの範囲では、そうした機能が働いている形跡が見当たらなかった。」[68]などとの指摘が出てきた。 2017年4月、UPQは、これらが120Hzに対応しておらず60Hzであることを公表した[69][70]。UPQは希望者に2,000円のギフト券をキャッシュバックすることとした。なお、同ディスプレイのODM供給を受けているDMM.comの「DMM.make DISPLAY」も同様の誤りを公表したが、こちらは返品・返金を受け付けており[71]、対応に差があることに対してユーザーからは不満や批判の声もある[42]。UPQは「保障内容は消費者庁に相談しご指南いただき、それをもとに決定しているので事例に合った対応である」と表明しているが[72]、消費者庁は、そのような具体的な指導はしていないと回答しており[73]、矛盾が発生している。また、UPQは「正直なところ、UPQには(返品を受けても)置く場所がありません。大きなモニターなので返品していただくにしてもコストがかかり、その面でも厳しいのが現状です」[74]とも回答している。 また、UPQは2017年3月10日に誤表記に気づいた[72]としているが、2016年11月に発表したQ-display 4K65ではそれまでのキャッチフレーズから120Hzの文字のみを取り除いているので、この時点ですでに認識していたのではないかとの指摘もある[75]。 スマート電球「Q-home BB01」の操作アプリ2015年8月、スマート電球「Q-home BB01」をiOS/Androidから操作ができるとして販売したが[76]、iOS用アプリが存在しないため、iOSからは操作できないことを公表[77]。希望者には返品・返金を受け付けるとした。 2015年12月、iOS用アプリがリリースされ、iOSからも操作できるようになったため[78]、問題は解消された。 アクションカメラ「Q-camera ACX1」のバッテリー容量2015年12月23日、アクションカメラ「Q-camera ACX1」のバッテリー容量が、カタログ上は900mAhと記載されているが分解すると700mAhのものが入っていたと竹内祐一郎や釣りキチ祐一郎と名乗る人物が複数のサイトに書き込んだ[79][80][81]。 この件について株式会社UPQのウェブサイト上などではコメントは発表されていない。 脚注
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia