UEFA女子ネーションズリーグ2023-24(英語: 2023–24 UEFA Women's Nations League)は、UEFA女子ネーションズリーグの最初のシーズンとなる[1]。この結果は、UEFA欧州女子選手権2025予選リーグの決定に使用される。また開催国のフランスを除く、上位2チームが2024年パリオリンピックの出場権を獲得する。
大会方式
リーグ編成
UEFA全55代表チームは遅くとも2023年3月23日までに大会へのエントリーを提出することができ 、これはUEFA欧州女子選手権2025予選へのエントリーも兼ねていた[2]。合計51チームがこの大会に参加した。ロシアのウクライナ侵攻により、ロシア代表は2022年2月28日からUEFAとFIFAの大会から無期限出場停止処分となったため、ロシアは大会への出場を許可されなかった[3]。さらに、ジブラルタル、リヒテンシュタイン、サンマリノはエントリーを提出しなかった。
リーグ戦の組み合わせ抽選は、2023年5月2日 13時(CEST)にスイスのニヨンにある欧州フットボールハウスで行われた[4]。チームはUEFA女子代表チーム係数ランキングに基づいてリーグに分割された[5]。チームは、リーグAとリーグBでは4チームずつの4つのポットに分けられ、リーグCでは5チームずつの3つのポットと4チームずつの1つのポットに分けらた[6]。また、組み合わせ抽選においては以下のことが考慮される。
- 政治的理由により、リーグBのベラルーシとウクライナ(ロシアのウクライナ侵攻へベラルーシが関与したため)、リーグCのアルメニアとアゼルバイジャン(ナゴルノ・カラバフ紛争のため)については、同じグループに入らないよう抽選される。
- 冬季開催地の制限のため、リーグAではスウェーデン・ノルウェー・アイスランドからは最大2チームまでしか同じグループに入らないよう抽選される。同様にリーグCではエストニア・フェロー諸島・ラトビア・リトアニアからは最大2チームしか同じグループに入らないよう抽選される。
- 極めて長距離となる移動を制限するため、リーグCにおいてカザフスタンと同組になれるのはアンドラ・フェロー諸島・マルタのうち1チームまでとなるよう抽選される。
リーグA
ポット
|
チーム
|
係数
|
ランク
|
1
|
イングランド
|
46,178
|
1
|
ドイツ
|
43,043
|
2
|
フランス
|
42,584
|
3
|
スウェーデン
|
40,823
|
4
|
2
|
スペイン
|
40,472
|
5
|
オランダ
|
39,910
|
6
|
ノルウェー
|
38,715
|
7
|
デンマーク
|
37,535
|
8
|
3
|
イタリア
|
36,455
|
9
|
ベルギー
|
34,794
|
10
|
オーストリア
|
33,963
|
11
|
アイスランド
|
33,348
|
12
|
4
|
スイス
|
33,101
|
13
|
ウェールズ
|
29,942
|
15
|
ポルトガル
|
29,744
|
16
|
スコットランド
|
29,335
|
17
|
|
リーグB
ポット
|
チーム
|
係数
|
ランク
|
1
|
アイルランド
|
28,877
|
18
|
ポーランド
|
28,458
|
19
|
チェコ
|
27,508
|
20
|
フィンランド
|
26,757
|
21
|
2
|
セルビア
|
26,517
|
22
|
スロベニア
|
26,445
|
23
|
北アイルランド
|
25,711
|
24
|
ルーマニア
|
24,877
|
25
|
3
|
ウクライナ
|
24,359
|
26
|
ボスニア・ヘルツェゴビナ
|
23,091
|
27
|
スロバキア
|
19,213
|
28
|
ハンガリー
|
18,552
|
29
|
4
|
ギリシャ
|
17,556
|
30
|
クロアチア
|
17,523
|
31
|
ベラルーシ
|
16,890
|
32
|
アルバニア
|
16,826
|
33
|
|
リーグC
ポット
|
チーム
|
係数
|
ランク
|
1
|
マルタ
|
16,021
|
34
|
イスラエル
|
15,543
|
35
|
アゼルバイジャン
|
14,876
|
36
|
トルコ
|
14,865
|
37
|
北マケドニア
|
14,483
|
38
|
2
|
コソボ
|
14,226
|
39
|
モンテネグロ
|
12,668
|
40
|
ルクセンブルク
|
12,051
|
41
|
エストニア
|
9,750
|
42
|
モルドバ
|
9,654
|
43
|
3
|
リトアニア
|
9,649
|
44
|
カザフスタン
|
8,662
|
45
|
ラトビア
|
8,543
|
46
|
ブルガリア
|
8,200
|
47
|
キプロス
|
8,032
|
48
|
4
|
フェロー諸島
|
7,020
|
49
|
ジョージア
|
6,977
|
50
|
アルメニア
|
6,500
|
51
|
アンドラ
|
1,958
|
52
|
|
|
出場停止
チーム
|
係数
|
ランク
|
ロシア
|
32,203
|
14
|
|
順位決定基準
リーグ戦終了時に同じグループ内の2つ以上のチームが勝ち点で同点の場合、次の順位決定基準が適用される:
- 当該チーム間で行われた試合で獲得した勝ち点。
- 当該チーム間で行われた試合における得失点差。
- 当該チーム間で行われた試合で得点した得点数。
- 基準1~3を適用した後でもチームの順位が依然として同等である場合は、基準1~3が当該チーム間の試合のみに再適用され、最終的な順位が決定される。この手順で決定が得られない場合、基準5から11が適用される。
- すべてのグループマッチでの得失点差。
- すべてのグループマッチでの得点数。
- すべてのグループマッチでのアウェイ得点数。
- すべてのグループマッチでの勝利数。
- すべてのグループマッチでのアウェイ勝利数。
- すべてのグループマッチでの反則ポイントの合計が低い(イエローカード1枚で1ポイント、イエローカード2枚によるレッドカードで3ポイント、直接のレッドカードで3ポイント、イエローカードに続いて直接レッドカードで4ポイント)。
- UEFA女子代表チーム係数ランキングにおける順位。
日程
ステージ
|
ラウンド
|
開催日
|
リーグ戦
|
第1節
|
2023年9月21日–22日
|
第2節
|
2023年9月26日
|
第3節
|
2023年10月26日–27日
|
第4節
|
2023年10月31日
|
第5節
|
2023年11月30日–12月1日
|
第6節
|
2023年12月5日
|
決勝ラウンド
|
準決勝
|
2024年2月23日–28日
|
3位決定戦
|
決勝
|
昇格戦・降格戦
|
第1戦
|
第2戦
|
結果
リーグA
グループA1
グループA2
グループA3
グループA4
決勝ラウンド
組み合わせとホームチームは、2023年12月11日の抽選によって決定された[6]。
準決勝
3位決定戦
決勝
優勝国
UEFA女子ネーションズリーグ2024優勝国
|
 スペイン
|
リーグB
グループB1
出典: UEFA順位の決定基準: 順位決定基準(O) プレーオフ勝者; (P) 昇格; (R) 降格.
グループB2
出典: UEFA順位の決定基準: 順位決定基準(O) プレーオフ勝者; (P) 昇格; (R) 降格.
グループB3
出典: UEFA順位の決定基準: 順位決定基準(O) プレーオフ勝者; (P) 昇格; (R) 降格.
グループB4
3位チームランキング
出典: UEFA順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 得失点差; 3) 総得点数; 4) アウェイ得点数; 5) 勝利数; 6) アウェイ勝利数; 7) 反則ポイント; 8) UEFA係数。
リーグC
グループC1
グループC2
グループC3
グループC4
グループC5
2位チームランキング
出典: UEFA順位の決定基準: 1) 勝ち点; 2) 得失点差; 3) 総得点数; 4) アウェイ得点数; 5) 勝利数; 6) アウェイ勝利数; 7) 反則ポイント; 8) UEFA係数。
昇格戦・降格戦プレーオフ
昇格戦と降格戦の組み合わせは、2023年12月11日の抽選によって決定された[6]。
リーグA対リーグB
リーグB対リーグC
総合順位
各チームのリーグ順位の結果は、ランキング基準を使用して大会の総合順位を計算するために使用され、UEFA欧州女子選手権2025予選のシード決定に使用された。
- ^ グループの規模が不均等であるため、ランキングチームが1位、2位、または3位で終了した場合、4位チームとの試合は考慮されなかった。
2024年夏季オリンピック出場権獲得チーム
UEFAからは、開催国として出場権を獲得したフランスを含む、以下の3チームが2024年パリオリンピックのサッカー競技への出場権を獲得する。
- ^ 斜体はその年の主催者を示し、太字はチャンピオンを示す。
- ^ a b ネーションズリーグの決勝戦進出チームがオリンピックへの出場権を獲得する。フランスが決勝戦進出チームに残った場合、3位決定戦の勝者が出場権を得る。FIFAによって資格があると判断されていないチームが資格枠を埋める場合、そのチームは最高ランクの資格のあるチームと置き換えられる[7]。
注: 2020年大会と同様にイングランドがイギリスの最高ランクの国として予選にノミネートされている(イングランドがオリンピック出場圏内の順位となった場合はイギリスがオリンピックに出場するが、それ以外のイギリスの地域のチームがオリンピック出場圏内の順位となってもイギリスの出場権には影響しない)[8]。
脚注
外部リンク
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