TOG 2重戦車
TOG 2重戦車は、第二次世界大戦初期に試作されたイギリスの超重戦車である。TOG 1重戦車の発展型であり、試作車両が一両のみ製造された。この車両は、第一次世界大戦の間に生じた、泥と塹壕とクレーターの泥沼と化した北フランスのような戦場に備えていた。 概要前大戦で戦車開発に携わった人々が再び集まったことから、「The Old Gang」、即ち、「昔馴染み」、の渾名で呼ばれるようになった[1]特別車両設計委員会による第二の設計であった。TOG 2はTOG 1と似ており、特徴の多くを保持していたが、主砲には本車の為に新規開発されたオードナンス QF 28ポンド砲(口径94mm)を装備した。 TOG 1の、第一次世界大戦時のイギリス戦車のような、履帯が車体全周を回る配置のかわりに、TOG 2の走行装置は全体が低められ、車体側面のドアは装軌部より上に位置した。本車は1940年に発注され、フォスターズ・オブ・リンカーン社によって建造された。試作車両は1941年3月に初走行した。 本車はTOG 1と同じく機械発電駆動方式(エンジンで発電しモーターで駆動する)を備えていたが、TOG 2では二つの発電機を用い、特に問題は報告されなかった。本車は緩衝装置のない走行装置をトーションバー懸架に変え、さらに他のことも含めて改修された。1943年4月、TOG 2は試験に成功した。それ以上開発は進まなかったが、より車体を短縮した型であるTOG 2 (R)は建造を検討された。 TOG 2はボービントン戦車博物館で見ることができる。 登場作品
脚注
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