SPEAR 3
SPEAR 3(Select Precision Effects At Range Capability 3)は、将来のイギリスの空対地ミサイルである[6][7]。また、対艦ミサイルとなる可能性がある。 背景MBDAは、スタンドオフ攻撃兵器 SPEAR 3の評価段階の契約を交わした[8]。射程は100km以上とされるが、現在のSPEARの値は130km(80+nm)以上とされている[9][N 1]。この兵器は、より短射程での交戦に使用される精密攻撃ミサイル「ブリムストーン」の技術を実質的に再利用する。2m(6.6フィート)のこの兵器は、ターボジェットと翼キットを使用して高亜音速で飛行し[10]、INS/GPS誘導とデータリンクを備えたマルチモードシーカーを搭載する予定である[10]。 評価段階は、2014年にユーロファイター タイフーンでの飛行試験で終了した[11]。ミサイルは、AGM-154 JSOW-ERと同じハミルトン製 TJ-150ターボジェットの使用が設定されている[9][N 2]。MBDAは、ユーロファイターのハードポイント1つに3つのミサイルランチャーを搭載したイラストを公開しており[10]、4つはF-35Bの内部の各ウェポンベイにあるミーティア空対空ミサイルに適合する[10]。 2016年5月、イギリス国防省はMBDAに4億1,100万ポンドの契約を結び、空対地ミサイル SPEAR 3の開発に着手した[12]。 SPEAR 3は、F-35 ブロック4ソフトウェアパッケージに統合され、ユーロファイターにも搭載予定である[13]。 試験2016年3月、ウェールズにあるキネティックのアベルポルス空域にて、BAE システムズが運用するユーロファイターを発射試験母機として試験用ミサイルが発射された。ミサイルは分離を経て動力飛行に移行した後、一連の機動飛行を完了し、目的の着弾点への終末降下をして試験を終了した。試験時の機動はシミュレーション予測の範囲内に収まったとされ、所定の試験目的を達成している[14]。 SPEAR EWMBDAは、RAF向けの敵防空網制圧の攻撃版である電子戦版「SPEAR EW」も提案している[15]。また、SPEARミサイル用のネットワーク化されたスワーム能力も開発中である[16]。 参照注釈 出典
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