Packcity Japan株式会社(パックシティジャパン)は、オープン型宅配ボックスの運営を行う企業である。
概要
フランスに本社のある郵便料金計器大手のネオポストは、2014年にフランス郵政公社の子会社・GEOPostと提携し、フランス国内にオープン型宅配ボックス「Packcity」を展開している[3]。
ネオポストは日本においてヤマト運輸と合弁の上で当社を2016年に設立し[4]、オープン型宅配ボックス「PUDOステーション」を全国各地に展開している(PUDOとは"Pick UP & Drop Off"の略)。
前述の通り、ヤマト運輸が出資していることから同社の荷物(宅急便)を始め、設置場所にもよるが、佐川急便や日本郵便(はこぽすの表記あり)、DHLジャパンの荷物受け取りにも対応している[5]。
利用方法
PUDOを利用する際に、利用者は配送料とは別に料金を負担する必要はない。
PUDOにおける荷物の保管期限は3日である。3日を過ぎると、発送者に返送される。
PUDOで荷物を受け取る際には、追跡番号とパスワードを入力した上で画面上で電子署名する。パスワードは、各種サービス上で通知される。
なお、PUDOに到着しても、解錠パスワードが発行されるまで3時間程度掛かることがある。
メルカリのゆうゆうメルカリ便や楽天市場の一部店舗においては、注文時に受取場所としてPUDO・はこぽすを指定することができる。
また、ヤマト運輸と日本郵便の場合には、はこぽすを含むPUDO対応の荷物に限り、インターネット上の会員サービスで受取先に指定することができる。
ネコポスは受取不可だが、クロネコメンバーズ経由の無人発送には対応している。
佐川急便は再配達の場合にしか利用できない[6]。
なお、上記のように宅配ロッカーのPUDOとして受取場所を選択できる場合にしか利用できない。無理やりに直接PUDOの住所を指定してもPUDOを利用することはできないことに注意することが必要である。
ちなみに、商品が残っているのにドアを閉めてしまうと再度自ら開けることが不可能なので注意することが必要である。その場合には、発送元や配送業者に連絡をしなければならない。
沿革
- 2016年4月7日 - 会社登記
- 2016年5月11日 - 会社設立
- 2016年7月26日 - 最初のPUDOステーションをJR幕張駅に設置[7]
- 2017年9月 - DHLジャパンの荷物取り扱いを開始[8]
- 2017年10月 - PUDOステーション設置台数が1000台を突破[9]
- 2018年11月 - メルカリの発送サービス「らくらくメルカリ便」の発送に対応開始[10]
- 2019年6月 - 日本郵便の荷物取り扱いを一部地域で開始[11]
- 2022年11月17日 - 日本郵便の荷物受け取りに対応しているPUDOステーションを全国約4500か所に拡大[12]。
脚注
- ^ a b c d e Packcity Japan株式会社 第3期決算公告(官報決算データベース)
- ^ [1](会社概要)
- ^ “GEOPOST AND NEOPOST TO PARTNER ON MAJOR PARCEL TERMINAL NETWORK IN FRANCE”. POST&PARCEL (2014年1月28日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ “他社も共同使用OK、オープン型宅配ロッカー「PUDO」をヤマトらが設置へ”. RBB TODAY (2016年5月11日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ “ご利用可能な宅配会社様”. パックシティジャパン. 2022年11月18日閲覧。
- ^ “受け取り先を宅配ロッカーへ変更する方法”. 佐川急便 よくあるご質問. 2024年3月8日閲覧。
- ^ “宅配便は駅で受け取る時代に!? ヤマト運輸が首都圏と京阪神で受取ロッカー設置中”. J-CASTトレンド (2016年8月9日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ 『DHLジャパン株式会社の「PUDOステーション」利用開始について』(PDF)(プレスリリース)Packcity Japan、2017年9月29日。https://www.packcity.co.jp/sites/packcity.co.jp/files/pcj20161212_2.pdf。2019年12月7日閲覧。
- ^ 『オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」の設置台数1,000台を突破しました』(PDF)(プレスリリース)Packcity Japan、2017年10月10日。http://packcity.co.jp/sites/packcity.co.jp/files/20171010_pudo1000.pdf。2019年12月7日閲覧。
- ^ “メルカリの出品物を宅配便ロッカー「PUDOステーション」から発送可能に”. CNET
Japan (2018年11月21日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ “首都圏の一部の「PUDOステーション」が「はこぽす」として利用可能に”. BCN+R (2019年6月5日). 2019年12月7日閲覧。
- ^ “「はこぽす」として利用可能なPUDOステーションの拡大”. 日本郵便株式会社 (2022年11月17日). 2022年11月18日閲覧。
外部リンク